緊急事態宣言の延長が決まり、昨年と変わらず2021年も自宅で過ごす時間は増すばかり。
国内でもコロナウイルス変異型の感染者が出たという報道もよく聞くようになった。
そうなってくるとより一層、健康への意識も高まり免疫力アップという言葉についつい目が行ってしまう。
かくいう筆者も、最近ではもっぱら冷たい飲み物を控え、外出時にも温かいお茶を持参するように。
余談になってしまうが、旧約聖書にも記されているモリンガ茶というお茶だ。
話を戻すが、イマジン・グローバル・ケアが昨年12月に全国の20代~70代の男女を対象に、感染症予防のために行っていることや免疫力アップのために行っていることを調査した結果をみても、それは明らかなものだ。
まず、「あなたは新型コロナウイルス感染症やインフルエンザ予防のために免疫力アップをしたいと思いますか?」という質問では、「とても思う」51.7%、「やや思う」36.2%の合計87.9%と、実に9割近くが感染症予防のために免疫力をアップしたいと回答している。
免疫力アップに欠かせないモノ、それは食事だろう。続いて、「免疫力アップのためにとりたい食材は?」との質問では、1位が56.3%で野菜との結果に。
偏りすぎないようにバランスの良い食事が重要ではあるが、野菜から摂れる栄養素は外せない。
野菜と言えば、皆さんは“ファイトケミカル”はご存じだろうか?
“ファイトケミカル”とは、野菜、果物、豆類、いも類などの植物に含まれており、紫外線や害虫などの植物にとって有害なものから守るために作りだされた色素や香り、辛味、ネバネバなどの天然の機能性成分のこと。
例えば、トマトの赤い色の成分・リコペン、レモンの香り・リモネン、お茶の苦み・カテキン、ワインの渋み・タンニンなどがこれだ。
抗酸化作用や免疫力を高める作用、発がん抑制作用と我々の身体を病気から守ってくれる。
つまり、野菜を摂取する=免疫力アップは大正解ということだ。
しかし、“ファイトケミカル”は固い細胞壁に被われた植物細胞の中に入っている。人間の体内で吸収するためには細胞壁を壊したうえで摂取しなければいけない。
手っ取り早いのが、熱を加えると細胞壁が壊れ、効果的に“ファイトケミカル”を摂取できる。
茹で汁や煮汁に溶け出すと吸収がよくなるため煮物、カレー・シチュー、スープは、免疫力アップメニューとしてオススメだ。
とはいえ人とは楽をしたがるもの、手軽に“ファイトケミカル”を摂取したいという人向けに『ハーバード式 命の野菜スープ』なんて商品もある。
また、“ファイトケミカル”が野菜の皮に多い成分なだけに、皮まで食べたいという人もいるだろう。
野菜や果物の表面についた汚れはもちろん、残留農薬、アクも落とすことができるベジセーフも良いかもしれない。
免疫力アップは一長一短ではいかないだろうが、継続しながら、意識していくことが大切だ。
筆者も野菜をたくさん食べて乗り切っていこうとする。