今やチームPerfumeの核を担っていると言えるかもしれない、真鍋大度率いるRhizomatiks。
昨年新装オープンした渋谷パルコの「PARCO MUSEUM TOKYO」で開催中の『Rhizomatiks inspired by Perfume 2020』を体験してきた。
会場は4つのセクションに分かれていて、世界中の度肝を抜いてきたRhizomatiksとPerfumeのこれまでの歩みの一部に加えて新作も展示されている。
“GAME”のライブで使われていたライトセーバー、“FLASH”のMVで使用されていたLEDスティック、“TOKYO GIRL”のMVで使用されていたLEDのピラミッド型オブジェ、第65回NHK紅白歌合戦での“Cling Cling”のパフォーマンスで使用されていたドローン等―。
これまでの名場面を鮮烈に彩った数々のアイテムの展示に懐かしさと本コラボレーションの偉大さを感じつつ、舞台裏の一部が公開されているのも見どころだ。
“Tiny Baby”の演出で使用したリアルタイム顔認識技術を用いたインスタレーションでは、Perfumeのライブで多用されているあのビジュアルエフェクトが体験できるのも楽しい。
会場の奥には、“FLASH”の映像演出のために取得した3人のフォトグラメトリデータを二次利用して制作された超立体的な映像が壁5面を使って映る〈Flash -Immersive Projection〉が。
「フォトグラメトリ」とは聞きなれない言葉だが、3次元の物体を様々なアングルから撮影して得た2次元画像から情報を解析し、統合して立体的な形状を作成する方法のこと。
超リアルな果てしない奥行きの3人のパフォーマンス映像が体験できて、ずっと浸っていたくなる程だ。
ヘッドマウントディスプレイを装着して体験できる、〈Flash -Virtual Reality-〉は、物理的な制約を外したヴァーチャル・リアリティの世界でしか実現できない演出ということで、チャーリーズ・エンジェルのように凛々しく闘志を漲らせて踊る“FLASH”の3人を360度の視点から目の前で体験できる。
特に、上から3人の頭上をぐるっと見下ろすような視覚体験はなかなか味わえるものではない。
デビュー15周年を迎え、世界中を見渡しても他にはないかっこよさ&かわいさがどんどん増しているPerfume。
Perfumeとのコラボレーションがスタートしてから約10年。ライブを含めたPerfumeの映像演出においてRhizomatiksはその進化に欠かせない存在だ。
お互いの存在によってそれぞれの表現が更新され続けるという相思相愛の関係性が、多くの人に幸せな刺激を与えていることが実感できる。
『Rhizomatiks inspired by Perfume 2020』 開催概要
■会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)
■主催:PARCO
■企画制作:PARCO/Rhizomatiks
※最終日は18:00閉場
イベントの詳細につきましては、特設サイトを確認下さい。