リーディング証券『不動産RWA国際シンポジウム』で描く次世代ビジョン アジア初RWA&REITs AI投資顧問システムを発表




11月26日(水)、リーディング証券は『不動産RWA国際シンポジウム』を開催。

リーディング証券株式会社取締役会長・謝駿氏、東京スター銀行 国際部部付部長・肖氏、JPYC代表取締役岡部氏、ネットスターズ取締役吉田氏などが登壇した。

2025年、RWAは世界の金融を再構築する中核的な存在となっている。ボストン・コンサルティングの「2030年には世界のトークン化資産規模が16兆ドルに達する」という予測を踏まえ、日本はステーブルコイン法制化や不動産・債券トークン化の制度整備を追い風に、アジア市場で存在感を高めた。

謝氏は、アジア金融市場での実務経験をもつリーディンググループの視点から「最大規模で最も安定した実物資産『不動産RWA』こそ、次世代の金融エコシステムの中心になる」と強調。

リーディング証券は、長い歴史の中で築いてきた実務基盤と強固なコンプライアンス文化を背景に、RWAをグループの戦略中核に据えている。現在は不動産RWAに関連するライセンス申請も検討しており、より専門性の高いサービス提供を目指す。

謝氏は「アジアにおける健全な不動産RWAエコシステムの形成に貢献したい」と述べ、続けて「不動産RWAが東京・香港・シンガポールを結ぶアジアの金融回廊を担う存在へと発展する」と展望を示した。

続いて登壇した肖氏は、東京スター銀行が「台湾最大の民営商業銀行CTBCによる買収を経て、現在は約2兆円規模の資産を持つ第2地方銀行」と紹介。東京スター銀行は台湾をはじめとする中華圏ネットワークが強みであり、コロナ後に加速した海外資金の日本流入に対し、インバウンド投資家向けにローカル銀行サービスを提供する。

またリーディング証券を「戦略的パートナー」と位置づけ、銀行と証券の連携によって投資家を支える協働体制にも言及。

肖氏は「RWAは伝統的銀行にとって新しい領域だが、不動産の原資産に関しては日常的に扱っている分野。リスク評価ポイントやキャッシュフロー分析などの長年の知見を活かしていきたい」と、積極的な姿勢を示した。

JPYCは日本のステーブルコインの仕組みとRWAとの連携強化、将来の自動取引化に向けた展望を紹介。ネットスターズは、RWAトークン化による流動性向上や自動分配といった価値創出に加え、決済から清算までをワンストップで実現する次世代型基盤の構築を説明した。

リーディング証券のRWA計画責任者・李琛氏が、同社が開発するAIネイティブ型投資顧問システムの詳細を発表。市場の情報分散・分析遅延・判断負荷・運用作業の非効率といった課題を、AIエージェントと統合データ基盤により解決する仕組みを示した。

今回のシンポジウムは日経新聞、日経BP社を始めとした10数社日本メディアのご参加もしていただき、アジア市場を中心に、不動産RWAへの期待はこれまで以上に高まりつつあるだろう。

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コヤマ ムサシ
漫画と映画が好き。休日はもくもくとDead by Daylightでサバイバーとして生きてます。