【レビュー】チョ・ジョンソクと少女時代・ユナが高層ビルをよじ登り駆け回る『EXIT』!死のガスからの脱出なるか?

EXIT




日々トレーニングばかりしてる元山岳部のニートの男・ヨンナム(チョ・ジョンソク)が、親族の集まりの最中に原因不明の有毒ガステロに遭遇する。

同じ現場に居合わせたのは、主人公が学生時代に想いを寄せていた後輩のウィジュ(少女時代 ユナ)

高層ビルひしめく街中に、刻一刻と広がっていく毒ガスから逃れるにはひたすら上に登るしかない。

ボルタリングテクをふんだんに使った逃亡劇と救出劇は一瞬たりとも飽きさせず、喜怒哀楽豊かな親族や次第にバディ化していく主人公たちは何とも魅力的。

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映画初主演となるユナ

特に正念場で素直に泣きじゃくる2人のキャラクターが大きな共感力を持っているため、よくあるヒーロー映画とは一味違うサバイバル体験の臨場感が味わえる。

ハラハラする場面と、思わず笑ってしまうやり取りの弛緩の連続から目が離せない。

気付くといつのまにか涙も抑えられない想像以上の高みに連れていかれる展開には、ある種の爽快感すら感じてしまうほど。

この贅沢な映像体験、完登体験は是非大スクリーンで。(できれば高層ビルに入ってる映画館で)

 

映画『EXIT』 あらすじ

韓国のある都心部、突如原因不明の有毒ガスが蔓延しはじめる。道行く人たちが次々に倒れ、パニックに陥る街。そんな緊急事態になっているとも知らず、母親の古希のお祝いをする会場では、無職の青年ヨンナム(チョ・ジョンソク)が、大学時代に想いを寄せていた山岳部の後輩ウィジュ(ユナ)との数年ぶりの再会に心を躍らせていた。
しかし、彼らにも上昇してくる有毒ガスの危険が迫っていた。地上数百メートルの高層ビル群を命綱なしで登り、跳び、走る・・・絶体絶命の中、決死の緊急脱出がはじまる――。

■脚本・監督:イ・サングン
■出演:チョ・ジョンソク 『建築学概論』、ユナ(少女時代)
■製作:カン・へジョン、リュ・スンワン『ベテラン』
■配給:ギャガ・プラス

公式サイト:gaga.ne.jp/exit

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