【インタビュー】三原羽衣、「挑戦の第一歩、自分のやりたいことを見つけて進んでほしい」映画『18歳のおとなたち』でヒロインのスイ役




家庭や友人関係に問題を抱える18歳の若者たちが成人式の実行委員となり、そこで上映する映画作りを通して、夢に向かい成長していく実話を基に描いた青春感動ストーリー、映画『18歳のおとなたち』が公開中だ。ヒロインの宮村翠(スイ)役を演じる、自身もSNS累計フォロワー数210万人超のトップインフルエンサーで俳優としても活躍する三原羽衣に話を聞いた。

―本作は、ご自身の世代的にも身近なテーマの作品かと思いますが、実際に今の若い人たちの中には、映画で描かれるような戸惑いみたいなのは本当にありそうですよね。

そうですね。わたしが19歳の時に、18歳から成人になると引き下げられたのですが、やっぱり18歳の子などは何が変わるのだろうと不安になる方もいるかなって思いました。わたし自身は、その年齢が引き下げられた1年後の撮影だったので、 これほど早くにこういうテーマで作品ができるのかって驚いた記憶があります。

―ご自身は、そういう心境になったことはなかった?

わたしの場合は20歳になるタイミングで「もう大人だ」「これからはもう子供のままじゃいられない」と最初はとても気を張っていたのですが、それだと逆にちょっと疲れちゃうだけなんですよね。特に周囲の対応もあんまり変わらないし、 自然と気持ち的にも大人になっていくものなのかなと思うので、焦ってすぐに大人になろうと思わなくてもいいのかなと思いました。

―出演が決まった時、心境としてはいかがでしたか?

出演はオーディションを経てだったのですが、オーディションとなると、いつもマネージャーさんと何度も事前に練習して準備するのですが、なかなか上手くいかなくて(笑)。今回はどうだろうって思っていたら、「お願いします」と連絡が来て、すごくうれしかったです。練習したかいがあったなって思いました。

―改めて今回演じられた役について教えてください。

スイ(宮村翠)は、主人公・誠の幼馴染であり、インフルエンサー的な活動もしている、母親の愛を知らない女子高生です。引きこもりのカケルと誠に「映画を作るから出てよ!」と言われて、そこからいろいろと話が進んでいきます。インフルエンサーになった理由が後半になるにつれて分かってくるので、スイの物語にも注目していただけたらと思います。

―撮影を通して勉強になったことはありますか?

ヒロインとして作品に携わらせていただきましたが、主演の兵頭功海君は、ちゃんと座長という立ち振る舞いをされていて、そこはとても勉強になりましたね。現場での気遣いだったり、裏側のことでとても勉強になったなと思うことは多かったです。

―同世代のファンの方も多いかと思いますが、この映画が世の中に出ていくことについてはどう受け止めていますか?

成人と言われるともう大人だと思っちゃうのですが、実際にはあんまりそういうことでもなくて、今までと変わらないことがほとんどなのかなって思うんです。でもその認識があるからか、焦りだったり不安だったりをすごく感じる方たちも多くいると思うのですが、この作品を観て、少しでも不安に感じている方たちの背中を押せたらなって思っています。

―ちなみにご自身のファンの方には、観てほしいポイントはありますか?

わたしのファンの方も10代がすごく多いので、それこそ18歳の方もたくさんいるんです。将来の夢が見つからなくて不安、 将来どうすればいいか分かりませんというお悩みも実際に届いたりしていて、こういう作品を通して少しでも挑戦の第一歩とでも言いますか、自分のやりたいことを見つけて進んでくれることを願っています。

(C) ゴールデンシネマ

2024年3月1日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国公開