【インタビュー】嵐 莉菜、映画初主演で演じた主人公の「目標のために意志を貫こうとする姿も感動した」 『マイスモールランド』公開中




「ViVi」(講談社)専属モデルとして活躍する嵐莉菜が、公開中の映画『マイスモールランド』で映画初主演を果たした。ごく普通の高校生活を送る17歳のクルド人高校生サーリャが直面する現実と苦難を描く物語で、自身も5か国のマルチルーツを持っている嵐が、複雑な感情を抱く主人公を熱演している。本インタビューでは、映画のこと、あこがれの人、最近の趣味など、彼女の人となりについても迫った。

―映画初主演ということで、完成した映画を観た時いかがでしたか?

自分の姿が試写室のスクリーンに映っていることが初めての経験だったので、なんだか恥ずかしかったです(笑)。でも一緒に観ていた方たちが映画に夢中になってくださっていたことが伝わり、わたし自身も自分の姿なのに別人に見えたほど、それくらい夢中で作品を観てしまいました。そして、観るたびに撮影中のことを思い出していました。

―クルド人の高校生サーリャの葛藤と成長を描く物語は精神的にも大変そうでしたが、撮影はいかがでしたか?

入管のシーンなどでは撮影といっても、自分の中に憤りのような気持ちがわいて、自然に涙を流してしまったり、胸が痛くなるシーンがたくさんありました。でも撮影現場は暖かくて、監督もスタッフさんも明るく笑顔が耐えない現場だったので、それにすごく救われてオンオフを切り替えることができたように思います。今思い返すと楽しかったという思い出ばかりです。

―お芝居は元々挑戦してみたかったのですか?

漠然とお芝居が出来たらいいなとは考えていましたが、これほど早く機会をいただけるとは思っていなかったんです。自分でもとてもびっくりしたのですが、作品を撮り終わってみたら、演技をすることをこれほどまでに楽しく、魅力的に感じていたことを知れたので、今はまたお芝居をやってみたいなと思っています。

―俳優で好きな先輩はいますか?

中条あやみさんがとても好きで、TGCなどでよくお会いするのですが、ウォーキングなどモデルとしても本当にカッコよくて、本当にあこがれています。しかもお芝居も素敵ですが、一番は人柄が大好きです。中条あやみさんの前だといつも甘えてしまうのですが、いつも可愛がってくださるんです。

―映画初主演を経て、改めて今感じる課題は何でしょうか?

些細なことでダメだと思ってしまったりするんですよね。勝手な思い込みが強いみたいで、まわりがなんとも思っていなくても、自分がダメだったなと思うと、「次呼ばれるかな?」と考えてしまうんです。自信を持つことはとても大事だなと思っていて、表情などにも表れてしまうものなので、自信がつくように頑張りたいです。あとは、まわりに感謝しながら頑張りたいです。

―プライベートでは今何を一番したいですか?

コロナ前は家族と一緒に、いろいろなところへ旅行をしていました。海外も日本も旅行していたので、また知らない場所に行きたいです。知らない文化に触れ合うことがとても好き。今回の作品ではクルドのことを学べて、民族・伝統・食などに触れて、とてもよい経験でした。行ったことないところに行くことは、とてもわくわくします。

―好奇心が旺盛なのですね!

そうですね。人生後悔したくないなと思っているので、できるなら世界中に行ってみたいと思っているんです。後であそこに行けばよかったなどと思うのが嫌で、今思った感情は将来も大事にしたいです。自分がやったことないことは何でも経験してみたいです。

―仕事上の今後の夢は何ですか?

アニメーションの実写化作品に出たいです(笑)。今回のような現実的な作品もまた挑戦したいと思っていますが、自分が将来一生なれないような人だったり、世界に入り込んでみたいなと思っています。夢は「転生したらスライムだった件」の実写化があったら呼んでほしいです(笑)。悪役も経験がないので、なれないものになりたいあこがれがあると思います。

―人としてはいかがでしょうか?

モデルの先輩などを見ていると、まわりの人へ気遣いができたり、愛されている方を見ると、わたしもすごく惹きつけられて、そういう方にわたしもなりたいと思いました。それこそサーリャのような女性ですよね。目標のために意志を貫こうとする姿にも感動したので、サーリャのような芯の強い女性になれるといいなと思います。それでまわりに恩返しできるような人になりたい。頑張ります!

―最後に映画を待っている方へメッセージをお願いいたします!

この作品は、シリアスなテーマを描いていますが、身構えず、いろいろと感じていただければと思います。ひとりでも多くの方に観ていただけるとうれしいです!


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