杉元の軍帽や土方の実銃も展示! 貴重な資料から直筆原稿までたっぷりの「ゴールデンカムイ展」レポート




「ゴールデンカムイ展」が東京ドームシティ Gallery AaMo(東京・文京区)で開催中です。本展覧会は、先日最終回を迎えた漫画家・野田サトル氏が描く大人気漫画 『ゴールデンカムイ』(週刊ヤングジャンプ連載中)の世界を体験出来るもの。

120点を超えるイラストのほか、作中に登場した民具などの関連資料を多数展示。冒険・歴史・文化・グルメ・狩猟といった本作品の魅力を凝縮した大規模展覧会となっている。

激動の明治末期を舞台にしている漫画「ゴールデンカムイ」。日露戦争という死線を潜り抜けた元兵士・杉元は、一攫千金を目指しゴールドラッシュに沸いた北海道へ足を踏み入れる。網走監獄の死刑囚が隠した莫大な埋蔵金への手掛かりを探す杉元ら個性豊かな登場人物たち。純真無垢なアイヌの少女・アシリパ(※)と出会った杉元は、ともに黄金を求めて旅をする。※本来は「リ」がアイヌ語小書き。

明治末期の日本や、アイヌ文化が詳細に描かれている本作。作中に登場した民具などの関連資料が多く展示。主人公・杉元佐一のモデルとなっているのは、実は野田サトル先生の曽祖父、杉本佐一さん。野田先生所蔵の軍帽など貴重な展示の数々に物語の感動や、実際に激乱の時代を生きていた人々への想いが込み上げる。

登場人物たちの描写に役立てた、刀や銃などの武器、軍服の展示。

レプリカとはいえ実際の設計図を元に作られた「三八式機関銃」に、土方歳三の「ウィンチェスターライフル M1873」は実銃を使えない様に加工したもの。じっくり細部まで見ることが出来る。

「ゴールデンカムイ」の魅力の一つである、アイヌ文化に関する資料も多数。劇中に登場する武器や道具、印象的な料理“チタタプ”など、知らなかった文化を知る喜びに満ちたゾーンとなっている。

「黄金色名画廊」では、物語の始まりから今までを飾ったカラーイラストたち。力強くも繊細なタッチ、美しい色使いから目が離せない。

また、取材時に撮影不可だったため写真は無いのだが、直筆原稿の数々にも注目。物語のはじまりから、最終回に至るまで展示されている為、未読の方はネタバレに注意を。

「ゴールデンカムイ展」入場者だけが購入可能のグッズは、物語の様に個性豊かなものばかり。図録やポストカード、クリアファイルなどおなじみのものから、劇中のコマを使用したお皿などのアイテムたち。入荷待ちのアイテムもあるので、お目当てがある人は公式Twitterをチェックしてから訪れるのが良いだろう。

「ゴールデンカムイ展」は6月26日まで開催。土日祝日は、日時指定券が必要となるのでこちらもお忘れなく。


【開催概要】
■会期:2022年4月28日(木)~6月26日(日)※会期中無休
■会場:東京ドームシティ Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)
■開館時間:11:00~20:00(最終入館は閉館30分前)
■公式サイト:https://goldenkamuy-ex.com
■公式Twitter:@goldenkamuy_ex