厚生労働省では、労働保険の電子申請を普及・促進させる取り組みの一環として、5月2日(月)より、手塚治虫氏の代表作「鉄腕アトム」とコラボレーションしたweb動画「総務の仕事に、鉄腕あらわる。篇」を公開した。
現在、行政手続におけるオンライン利用の促進が政府全体で重要な課題になっている。オンライン利用率を大胆に引き上げる取り組みとして、労働保険の電子申請に関する啓発活動を行っている。
労働保険とは、「労働者災害補償保険」と「雇用保険」をあわせた総称で、労働者の保護及び雇用の安定を図ることを目的とした、国が運営する社会保険制度の1つである。
政府では、事業主へのリーフレット配布をはじめとした広報活動を行っているが、令和2年度の年度更新申告における電子申請率は15%台に留まっているほか、労働保険の電子申請に関する認知度も38.3%と低く、いまだに電子申請が浸透しているとは言えない状況にある。
そこで、厚生労働省では、労働保険の電子申請を、より多くの方に利用してもらうため、手塚治虫氏の人気作品「鉄腕アトム」のキャラクターを起用したWeb動画「総務の仕事に、鉄腕あらわる。篇」を、5月2日(月)より公開した。
本動画は、労働保険に関する申請や届出を、書面での手続ではなく、インターネットを経由した「電子申請」にすることで、「カンタン・便利に」手続ができることを伝えている。
手書き記入不要、簡単でスピーディー、訪問提出不要、いつでもどこでも手続可能など、事業者の作業効率・生産性アップにつながる電子申請ならではのメリットを、アトムやお茶の水博士など、おなじみのキャラクターがテンポよく紹介する。
動画のテーマは、「総務の業務改善に、10万馬力の右腕を」。無駄な時間・無駄なコストをまとめてカットできる電子申請の頼もしさを、アトムの代名詞である“10万馬力”になぞらえて表現している。
なお、本企画の特設サイトでは、今回公開するweb動画「総務の仕事に、鉄腕あらわる。篇」のほか、労働保険の電子申請に関する概要や、手続方法を解説した紹介動画も公開中。
労働保険の電子申請は、政府が運営する行政情報のポータルサイト「e-Gov」から手続ができる。電子申請なら、自宅やオフィスなどから、24 時間いつでも申請や届出をすることが可能。待ち時間や移動費など、無駄な時間・無駄なコストを大幅に削減することができる。
なお、厚生労働省では、5月1日(日)から31日(火)までの1か月間を「労働保険関係手続における電子申請の利用促進に係る強化月間」と定めており、同月間および6月1日(水)から7月11日(月)までの「労働保険の年度更新期間」において、全国で集中的な電子申請利用促進活動を行うことを予定している。
いつでもどこでも手続き可能で、時間やコストを節約できるなどメリットがたくさんある電子申請。この機会に是非チェックしてみよう。