【インタビュー】内山理名「自分の中の何かを見つけてもらえたら嬉しい」 映画『未来へのかたち』が投げかけるメッセージとは




約240年の歴史を誇り、国の伝統的工芸品に指定されている愛媛県の砥部(とべ)町に伝わる“砥部焼”を題材にした映画、『未来へのかたち』が全国ロードショーとなる。窯元一家が巨大な五輪聖火台づくりへ挑む物語で、女優の内山理名が、主人公・高橋竜青(伊藤淳史)傍で支える妻・幸子役で出演している。その作品の話をはじめ、女優以外でも活躍する仕事への想いも聞いた。

―本作では窯元一家で夫を支える妻役でしたが、オファーの際はいかがでしたか?

もともと陶器が大好きで、窯元の役は是非うけてみたいと思いました。台本を読む前に気持ちだけが先走ってしまいましたね。お話を頂けてとてもうれしかったです。

―もともとお好きだったとのことですが、砥部焼という題材に触れたことで新たな発見などはありましたか?

土を採りに行く職人さんがいて、それもまた命がけで大変なことだということを今回の作品に携わって知りました。器ができるまでに様々なストーリーがあると思うと、器をより大切にしたいという思いが増しました。

―日々の小さな努力がふとしたことで大きく発展して、いい影響を与えていくことは、俳優の仕事の醍醐味でもありますよね。

この作品を通して、自分の中の何かを見つけてもらえたら嬉しいです。それが今後につながって、それこそ未来へのかたちになるといいですよね。

―ところで一方、エンタメには大変な時代ではありますが、発信する側の人として、モットーや自分自身の役割などについて考えることはありますか?

女優の仕事は、今後も役と真摯に向き合い、全うしていきたいと思います。
それとは別にヨガインストラクターの仕事もしています。
おうち時間が増えたので、ヨガの練習をしたり自分に向き合う時間が多くなりました。
今後は自分が感じたことを、ヨガを通じて発信していきたいなと思っています。
ライフスタイルの企画も色々と進行中です。

―女優のお仕事以外も様々な取り組みをされているんですね。そういったことも演技に結びついたりするのですか?

どの様な経験も、芝居に生かせるとおもっています。
これから40代になっていきますが、様々な経験をして、感受性豊かな状態で今の仕事を続けていければ嬉しいです。

 

映画『未来へのかたち』は、全国公開中