米国アカデミー賞公認、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア(SSFF & ASIA)2020」のアワードセレモニーが27日(日)、明治神宮会館にて開催された。
感染症対策の一環として関係者のみで行われた、セレモニー開演前のレッドカーペットには、本映画祭代表の別所哲也とLiLiCoがにこやかに登場。
さらに、オフィシャルコンペティション審査員からは、伝統的な袴姿に身を包んだ和泉元彌、真っ白なドレスにブルーのお花が爽やかなドレス姿を披露した犬山紙子、シックなブラックドレス姿の筒井真理子や深田晃司監督らが登場。
LDHとSSFF&ASIAがタッグを組むプロジェクト「CINEMA FIGHTERS project」からは、GENERATIONS from EXILE TRIBEの白濱亜嵐、片寄涼太、数原龍友、小森隼、佐野玲於、関口メンディー、中務裕太、 EXILE HIROらが登場した。
セレモニーでは、本映画祭の最高賞である「ジョージ・ルーカス アワード」にチャーリー・マントン監督の『11月1日/November 1st』が選ばれた。グランプリ受賞のチャーリー・マントン監督はスクリーン上で満面の笑みを披露。審査員の犬山紙子は「母親と娘の感情がぶつかり合うところが見応えがあった。作品を見ながら一緒に傷つき、一緒に考えさせられる作品だった」と高く評価した。
また、海外からも注目を浴びる「東京」の魅力を発信するCinematic Tokyo部門、25歳以下の国内在住監督によるU-25プロジェクト、CGアニメーション部門など各優秀賞など計10の賞の発表・授与が行われた。
そして、本映画祭のナビゲーターを務めるGENERATIONSが出演する「CINEMA FIGHTERS project」第4弾作品『昨日より赤く明日より青く』の制作発表も行われた。
ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞したSABU監督作品に佐野玲於、胸キュン映画の申し子新城毅彦監督作品に関口メンディーを迎え、数原龍友が主題歌を務める。
報知映画賞監督賞受賞山下敦弘監督作に白濱亜嵐、高崎映画祭最優秀監督賞を受賞した森義隆監督作に中務裕太、ロカルノ国際映画祭で最優秀新進監督賞を受賞した真利子哲也監督作に片寄涼太、そして『HiGH&LOW』シリーズを手掛けた久保茂昭監督作に小森隼が出演することを発表した。
HIROは「今回、第4弾にしてはじめてGENERATIONSがチームとしてシネマファイターズとコラボレーションさせていたのですが、素晴らしい監督の皆さんに囲まれて、一人ひとりの個性を引き出せていただけたのかなと思います。まだ全ての作品ができあがったわけではないのですが、完成を楽しみにしています。来年公開を予定していますが、その時には今までにない面白いエンタテインメントとして皆さんにお届けしたいと思います。」と、プロジェクト第4弾への意気込みを語った。
最後にSSFF & ASIA代表の別所哲也は、「今回集まれただけでも奇跡だと感じております。ニューノーマルな時代にどのようなエンターテイメントや芸術、アートの表現の仕方があるのかを私たちは文化従事者としても探ってまいりたいと思います。そして6月に、来年のオリンピック・パラリンピックの前にこの映画祭が開催できることを夢見ながら、着実に一歩ずつ前進したいと思います」と述べ、感謝の言葉と共にアワードセレモニーを締めくくった。
SSFF & ASIA 2020の受賞作品一覧は以下の通り。
【受賞作品】
■ジョージ・ルーカスアワード/オフィシャルコンペティション supported by Sonyインターナショナル部門優秀賞
チャーリー・マントン監督『11月1日』(November 1st)
■ジャパン部門 優秀賞/東京都知事賞
古川原壮志監督「緑の雪』(Birdland)
■アジア インターナショナル部門 優秀賞/東京都知事賞
チャールズ・シウジー・ドン監督『授業の後で』(After Class)
■Cinematic Tokyo部門 優秀賞/東京都知事賞
チャールズ・リチャードソン監督『グッピー』(Guppy)
■CGアニメーション部門 優秀賞
ジョナサン・ランガガー監督『宇宙の花』(Cosmic Fling)
■ひかりTVアワード
大門嵩監督&ジョン・コックス監督『多日想果』(Tapioca Diary)
■バイオジェンアワード
カイ・シャンチャン監督『最後の試験』(Final Exam)
■U-25プロジェクト優秀賞
山口十夢監督『RETURN』
■ノンフィクション部門 優秀賞
サーシャ・レインボー監督『カマリ』(Kamali)
【ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2020 オフィシャルサイト】
https://www.shortshorts.org/2020