9月13日(金)より全国にて公開される、オダギリジョー長編初監督作品『ある船頭の話』の予告編が解禁された。
明治と大正のはざま。文明の波がひたひたと押し寄せ、時代の移り変わりに直面した山あいの村を舞台に、主人公の船頭トイチを演じるのは日本を代表する名優・柄本明。ヒロイン役には川島鈴遥を抜擢。そして村人・源三役には若手実力派、村上虹郎が出演。
撮影監督には独特な色彩を映像に落とし込む名匠クリストファー・ドイル、衣装デザインには『乱』で米アカデミー賞®を受賞したワダエミ、そして世界を舞台に活躍するピアニスト、ティグラン・ハマシアンが映画音楽に初挑戦。
そして、8月28日より開催される第76回ヴェネチア国際映画祭ヴェニス・デイズ部門(コンペティション)への正式出品も決定。監督オダギリジョーが一流の才能を集め、比類なき作家性を発揮し、圧倒的な映像美と音楽で描く、極上の物語が誕生した。
解禁された予告編では、村と町をつなぐ渡し舟の船頭・トイチとその客人たちが、橋の建設と突然現れた少女によって、少しずつ変わっていく様子が映し出されている。トイチが様々な客人のよもやま話に耳を傾けながら河の渡しをする様子は、舟の上で起こるドラマを期待させる。
橋の完成が近づき、“役に立たないものはみんな無くなっていく”という・・・。
そして渡し舟を漕ぐようにゆったりと流れていく映像から一転、突然現れた少女、聞こえてくる“一家皆殺し”の話、凶器を持った男。次第に不穏な空気が漂い始める。美しい映像に魅せられながらも、この村に、そして時代に取り残された船頭・トイチに、何かが起こることを予感させる予告編となっている。
俳優としても高い支持を受けるオダギリジョーの新たな挑戦に目が離せない。
公式サイト : http://aru-sendou.jp
『ある船頭の話』 あらすじ
橋の建設と川上から流れてきた少女が、静謐だった船頭の日々を変えていく──
近代産業化とともに橋の建設が進む山あいの村。川岸の小屋に住み船頭を続けるトイチは、村人たちが橋の完成を心待ちにする中、それでも黙々と渡し舟を漕ぐ日々を送っていた。そんな折、トイチの前に現れた一人の少女。何も語らず身寄りもない少女と一緒に暮らし始めたことで、トイチの人生は大きく狂い始める―。
■脚本・監督 : オダギリ ジョー
■出演 : 柄本明、川島鈴遥、村上虹郎、伊原剛志、浅野忠信、村上淳、蒼井優
笹野高史、草笛光子、細野晴臣、永瀬正敏、橋爪功
■撮影監督 : クリストファー・ドイル
■衣装デザイン : ワダエミ
■音楽 : ティグラン・ハマシアン
■配給 : キノフィルムズ/木下グループ
© 2019「ある船頭の話」製作委員会