9月27日(金)より全国で公開される映画『宮本から君へ』は、現在もなお熱烈に支持される伝説の漫画「宮本から君へ」を真利子哲也監督が映画化。主演に池松壮亮、ヒロインに蒼井優を迎え、圧倒的熱量でまもなくやってくる。
本作は人一倍正義感に強い熱血営業マン・宮本浩(池松壮亮)、七転八倒の記録を描いた作品。
中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本はある日、営業先で気に入られた真淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二朗)に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加。気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。見かねた大野が、真淵の息子・拓馬(一ノ瀬ワタル)の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。二人の幸福だった時間は、この日を境に大きく変わる。宮本の、愛する人のため“絶対に勝たなきゃいけないケンカ”が幕を開ける――。
そんな本作の主題歌が、エレファントカシマシのヴォーカル&ギターの宮本浩次ソロ活動作として書き下ろし、ギターに横山健を迎えた「Do you remember?」に決定した。
宮本浩次は、エレファントカシマシとして、TVドラマ版『宮本から君へ』の際に、主題歌「Easy Go」を提供。宮本がソロ活動を開始した2019年、映画化にあたり、改めて監督から主題歌制作の依頼を受け誕生。
この楽曲のもつ力を最大限に引き出すために、横山健のギターが必要だと確信した宮本は、自ら横山へオファー。宮本の熱意と本気を感じた横山は快諾。さらにKEN BANDのベーシスト・Jun Gray、ソウル・フラワー・ユニオンのドラマーとしても活動するJah-Rah、という強力な布陣が加わり、ここに同世代による新しいバンドが誕生。
それぞれの音楽人生が交差し、新たなバンドとしての初期衝動から生まれ出た激しさと勢い、そして、キャリアと誇りに裏打ちされた綿密な音作りが同居した、コラボレーションの理想的な形として歴史に残る作品に仕上がっている。
今回の主題歌完成を受け、各自からコメントが届いている。
・池松壮亮
この曲と一緒なら、光の中を駆け抜けていけそうな、そんな気がします。宮本さん、ありがとうございます。
あとは全て引き受けます。エンドロールの音が鳴り止む瞬間まで必ず届けます。あいつが街にやって来る。
・真利子哲也監督
言うまでもなく、はじめから『宮本から君へ』の主題歌は宮本浩次さんで間違いないと信じていました。未完成のデモ音源を聞かせていただいた後、宮本さんは「監督とはじめて顔を合わせた時にこっちだと思った」「Do you remember?という歌詞はその時から考えていた」とおっしゃって、最後に「ギターで横山健さんにお声かけするのはどうですか?」と。その時は信じがたかったです。
ただ、何も言うことはありません。だって、実現したら最高じゃないですか。完成した主題歌には、映画を観た人に持って帰ってもらいたい感情が爆発していました。映画と音楽が絶妙にシンクロする瞬間がたまらないです。『宮本から君へ』にこれ以上ないほどふさわしい渾身の主題歌に、真っ赤な薔薇の花束を!
・宮本浩次
考えうる、最強のメンバーが経験値と自信を背景にしつつ、おどろくほどピュアに音にむかっている。そして最強のロックがなっていると自負しています。映画ともども愛されてほしい。
・横山健
ボクはエレファントカシマシのデビュー時からのファンだと公言しています。バンドとして好きなのはもちろんですが、シンガーの宮本浩次さんの存在感は唯一無二です。それは皆さんも御存知でしょう。その宮本さんのソロへの参加依頼があった時の自分の気持ち、エレカシのデビュー当時18才だった自分に教えてやりたいです。化け物のようなシンガーに必要とされる人生ってそう多くはないと思うんです。「長く、ブレずにやってみるもんだなぁ!」と思いました。レコーディングは順調そのものでした。なにしろ宮本さんが書いてきた曲が素晴らしい。しかしボクはそれは何倍にも増幅させる心意気でやりました。宮本さんに必要とされた喜びを爆発させながら、聴く方々に「横山健と組まなきゃこうはならないよね」と感じさせるべく、身も心もよじって取り組みました。出来栄えは言いません。一回聴いてみて下さい。お願いです。聴いてみて下さい。聴いてもらえば必ず特別なものを感じるはずです。もしなにも感じない方がいらっしゃったら、「あなたの感覚、にごってるよ」とボクは言えます。
宮本からの暑苦しくも最高のメッセージを、ぜひ劇場で受け取ってほしい。
公式サイト :miyamotomovie.jp
映画『宮本から君へ』 あらすじ
文具メーカーで働く営業マン宮本浩(池松壮亮)は、笑顔がうまくつくれない、気の利いたお世辞も言えない、なのに、人一倍正義感が強い超不器用な人間。会社の先輩・神保(松山ケンイチ)の仕事仲間である、自立した女・中野靖子(蒼井優)と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅での食事に呼ばれるが、そこに靖子の元彼・裕二(井浦新)が現れる。裕二を拒むため、宮本と寝たことを伝える靖子。怒りで靖子に手を出した裕二に対して、宮本は「この女は俺が守る」と言い放つ。この事件をきっかけに、心から結ばれた宮本と靖子に、ひとときの幸福の時間が訪れる。ある日、営業先で気に入られた真淵部長(ピエール瀧)と大野部長(佐藤二朗)に誘われ、靖子を連れて飲み会に参加した宮本は、気合いを入れて日本酒の一升瓶を飲み干し、泥酔してしまう。見かねた大野が、真淵の息子・拓馬(一ノ瀬ワタル)の車で送らせようと拓馬を呼びつけた。そこに現れたのは、ラグビーで鍛えあげられた巨漢の怪物だった……!泥酔する宮本と、宴会を楽しむ靖子、二人の間に、人生最大の試練が立ちはだかる—。
究極の愛の試練に立ち向かうべく、愛する人のため宮本浩が”絶対に勝たなきゃいけないケンカ”に挑む!
■原作 : 新井英樹 『宮本から君へ』 百万年書房/太田出版刊
■監督 : 真利子哲也
■脚本 : 真利子哲也、港岳彦
■出演 : 池松壮亮、蒼井優、井浦新、一ノ瀬ワタル、柄本時生
星田英利、古舘寛治、ピエール瀧、佐藤二朗、松山ケンイチ
■主題歌 : 宮本浩次『Do you remember?』 プロデュース:横山健&宮本浩次(ユニバーサルシグマ)
■配給 : スターサンズ、KADOKAWA
カメラマンクレジット:佐内 正史