ロスのアニメイベントで『ラブライブ!サンシャイン!!』のコラボミールセットが大人気に!「食×アニメ」事業の今後は?




日本が世界に誇る文化の一つである「食」と「アニメーション」。2つの資産を掛け合わせることが、輸出拡大にいかに寄与するのか?日本食品海外プロモーションセンター(以下、JFOOD)は、「食」と「アニメコンテンツ」という日本が誇る2つの産業資産を組み合わせ、農林水産物・食品の輸出促進への貢献を目指す「食×アニメ」事業を展開している。

3月26日、都内にて本年度の事業の取り組みと結果についてメディア向け報告会が開催され、JFOODO執行役の北川浩伸氏とアニプレックス元代表取締役社長の夏目公一朗氏が登壇した。

2022年度に、ロサンゼルスとパリで行った事前リサーチの、「食×アニメ」事業展開の可能性が高いという結果を受け、本年度は海外の消費者に対し、日本食や食文化への関心を喚起させるとともに、実食機会を創出することが大切だと北川氏。

輸出拡大へ意欲を持つ日本国内の事業者に対し、関連情報や事業で活用できる仕組みを提供することを目的に、

1:日本アニメコミュニティサイトでのPR・マーケティング
2:ロサンゼルスでのアニメイベントでのブース出展
3:「食×アニメ」のシナジー創出に向けたセミナー実施
4:国内事業者への情報発信

を実施。

アニメイベントにおけるブース出展においては、国内外で人気が高い『ラブライブ!サンシャイン!!』とのコラボレーションを実現させ、9人のキャラクター設定にちなんだ食材やメニューを開発。

その結果、コラボメニューであるスペシャルミールセットは1,141セット販売し、イベント4日間で300万円以上の売上を記録。ほぼ完売という注目度の高さとなった。報告会で流された映像では、このミールセットを購入し、嬉しそうに語るロサンゼルスのアニメファンの姿が。「アニメのキャラクターと同じメニューが食べられる」ということに多くのファンが喜びの声をあげていた。アニメコミュニティサイトは食のPRに大きく寄与できること、アニメの世界観を維持したメニューがプロモーションに効果的であることが明らかとなった。

アニメジャパン副理事長、アニプレックス元代表取締役社長の夏目公一朗氏をゲストに迎え、トークセッションを実施。

JFOODOが「食×アニメ」事業を来年度以降も進展させていくには、今回の例の様にIP事業者との連携が必須に。異業種であるIP事業者との連携を上手く進め、シナジーを創出するための留意点について夏目氏は「まず一番大事なのは、原作を生み出した原作者へのリスペクトや敬意をしっかり持つことですね。その上で、アニメ化していく過程に携わる多くのクリエイターへの敬意も持って、取り組むことが必要。この考え方は、食における生産者への感謝や敬意を忘れないことと同じだと思います」と回答し、北川氏も大きく頷いた。

食とアニメの組み合わせを推進するためには食品を作る・提供する側、アニメコンテンツを提供する側、双方へのリスペクトが大切であると改めて示唆された今回の報告会。今後の「食」と「アニメコンテンツ」の広がりにも期待が高まる。

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大燈ありす
映画、アイドル、猫とお酒が大好きなライター。広く浅く、日々さくさんのときめきに囲まれて暮らしています。