人生100年時代における防災意識調査!地域で助け合う「共助」の経験がある人は、「100歳まで生きたい」意思が1.4倍高い




Hakuhodo DY Matrixのシンクタンク「100年生活者研究所」は、20~80代の男女728名を対象に、生活者の防災意識と人生100年時代における幸福度の関係性を明らかにする意識調査を実施した。

今年9月1日で関東大震災発生から100年を迎える。今後も全国で災害が発生する可能性があり、防災に取り組む重要性は高まっている。今回、100年生活者研究所は9月1日の「防災の日」を前に、地域で助け合う「共助」に焦点を当て、生活者の防災意識がどのように人生100年時代の幸せに影響するのか調査した。

その結果、防災に向けた取り組みについて、地域内の協力体制構築に「取り組んでいる・準備できている」と回答したのが1割台に。

また、研究所設立時の調査で100歳まで生きたいと考えている人が3割だった結果を踏まえ、「100歳まで生きたい」という気持ちへの影響を調べたところ、近隣住民に助けられた/助けた経験がある人は、経験がない人と比べて1.4倍高いことが判明した。

他にも、「あなたは生活の中で近隣住民に助けられた、助けてあげたことはありますか」との質問には「近隣住民に助けられた/助けたことがある」と回答した人の数は約2割。

「あなたの地元(今住んでいる場所)について、あなたはどう感じますか?」との質問には「近隣住民に助けられた/助けたことがある人」の人が、「この街に住んでいて幸せ」と感じる割合が約20ポイント高い事が判明。

さらに、「あなたは現在、「身体の健康」「心の健康」「人や社会とのつながり」について、どれくらい満たされていると感じますか」との調査には「近隣住民に助けられた/助けたことがある人の方が、各項目の満足度が高い」という事が分かった。

この調査結果に研究員の伊藤 幹氏は「現代社会では、昔に比べて地域住民とのつながりが希薄になっていると指摘されており、それがコロナ禍での外出・行動制限によって加速したように思います。実際、結果詳細で紹介したように防災に向けた取り組みについては、8割以上の方が地域内での協力体制が「取り組んでいない・準備できていない」と回答しています。しかしながら人生100年時代においては、長生きできるようになったからこそ、災害リスクに備える重要性も高まっていると考えています。本研究では、近隣住民との交流を積極的に行うことで防災における課題を解決するだけでなく、自分自身・地域全体のウェルビーイングが向上したり、人生100年時代を前向きに捉えたりすることが示唆されました。地域のつながりは、防災・ウェルビーイング・人生100年意向を向上させる、まさに「一石三鳥」の解決策です。そのために、まずは日々の挨拶から始めてみませんか?「いつも」の小さな心がけが、「いつか」あるかもしれない災害時に、きっと大きな力となるはずです。」とコメントした。

人生100年時代と言われる程、長生きできるようになった今。長い人生で災害に遭遇するリスクも高まりつつある中で、改めて近所や地域とのつながりがを意識してみる必要がありそうだ。

【研究所HP】
https://well-being-matrix.com/100years_lab/

 




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