【インタビュー】岡田結実、「ショコラの世界観にチョコレートのように溶け込んで!」




小学館の人気雑誌『ちゃお』に掲載され、シリーズ累計100万部を突破し、アニメ化など10年に渡り少女漫画として愛されてきた作品を実写映画化した『ショコラの魔法』が公開中だ。2019年にNGT48を卒業した山口真帆が初映画にして初主演を務めていることでも注目の本作に、バラエティ・モデル・女優と幅広く活躍する岡田結実も参戦。巻き起こる事件を追う学園の新聞部に所属する飯田直役を好演。本人に話を聞いた。

 

―世界観が素晴らしい作品でしたが、撮影はいかがでしたか?

撮影チームが「本当にあった怖い話」のみなさんだったので、本格的でした。監督も中途半端にはしたくないと、怖いなら怖い、明るいなら明るいと、しっかりした世界観を作ると言われていました。観る人が観れば『ショコラの魔法』は怖いのですが、小さい子から大人までが楽しめる映画にしたいと、その思いを形にする現場でした。

―それを受けて、ご自身の意識も変わりましたか?

わたしも中途半端なスタンスではダメだと思って、「怖い」だけを演じることを辞めました。でも『ショコラの魔法』の引き込まれるような不思議な世界観を始め、わたしが演じた飯田直の誰かを救いたい気持ち、友情や胸キュンもあったりするので、怖いだけじゃなくて、奥も深い物語だなと思いました。

―ちょっと等身大の印象もありますが、役はいかがでしたか?

今までブッとんだ女子高生の役や新人ADなど、演じやすいと言うと言い方よくないのですが、イメージをつかみやすい女の子を演じることが多かったんです。でも、今回のように自分に似ている役のほうが、本質をつかみにくかったです。どちらかというと彼女は自分に似ているからこそ、どれだけ岡田結実を押し込めて、彼女になれるかが難しかったですね。

 

―普通のキャラクターが一番難しいと言いますよね。

本当に王道の女の子というか、負けん気が強い女の子は、難しいと思いました。ある意味、みんなが思い描いているものがあり、それに描いている的が大きすぎるからこそ、そこに作り上げていくことが自分の意思じゃなく、他人の目線を気にして役作りをしてしまう気もするし、難しかったなあという感じはありますね。

―昨年それまでの事務所を離れ環境も変えられましたが、仕事をする上での自分らしさについて考えますか?

「あなたは自分らしくいてね」と、ずっと母親に小さい頃から言われていて、芸能界の仕事をしていても友だちといても「自分らしさは忘れないでね」といつも言われているんです。それに、もともと考えることが大好きで、ある時に「らしいって何だろう?」と考えたこともありました。自分らしさは言葉ではカンタンに出てくるけれど、「それがなければ自分ではないの?」など、いろいろ考えたことはありますね。

―なるほど。自己の確立は、自分だけで決めるものではないのかも知れませんね。

そう思うと、それを求めるのはいいとしても、そこが目指すものではないような気もするんですよね。自分らしさを求めて作り出すことがある一方で、それを削ぎ落した先にあるものが、自分自身かもしれないじゃないですか。なので、あえて考えないこともありますね。ただ、そういうことにいつも向き合ってはいたいと思ってはいます。

―今日はありがとうございました。最後に映画を待っているファンへ、メッセージをお願いいたします。

山口真帆さん演じるショコラに引き込まれてしまうと思います!わたしが演じた飯田直をはじめ、人間ドラマが実はすごく深いので注目してほしいですね。そういう人間の心情、暗い部分は誰しもが持っている可能性があるので、そういうところをさらけ出して、フラットに観られる作品だと思うので、ぜひショコラの世界観に、チョコレートのように溶け込んでほしいと思います!

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ナビダ 錦小路
ディズニー、尾崎紀世彦、映画、海外旅行、大滝詠一、シベリア超特急、刑事コロンボ、三谷幸喜、007、ダウンタウン、筒美京平、タモリ、井上順、歌謡曲などが人並みに好きっ!