【インタビュー】倉沢杏菜、「成長できるところは成長を、変わらずにいたいところは変わらずに」 2026年大河ドラマ『豊臣兄弟！』出演 | YESNEWS

昨年NHK大河ドラマ「光る君へ」や「ビリオン×スクール」で注目を集めた俳優の倉沢杏菜。現在「ダメマネ！ーダメなタレント、マネジメントしますー」に出演中のほか、2026年大河ドラマ「豊臣兄弟！」では、仲野太賀演じる豊臣秀長と池松壮亮演じる豊臣秀吉の妹・あさひ役で出演が決まるなど好調だ。今年3月に20歳を迎えた本人に現在の心境を聞いた。

――2026年大河ドラマ「豊臣兄弟！」であさひ役に決まったときの率直な気持ちはいかがでしたか。

とてもうれしかったです。こんなにも大きな役を本当に自分が挑戦させていただけるのかと驚きもあり緊張もありますが、両親や祖母、そして亡くなった曾祖母など、わたしの大切な人たちが大好きで長年観ているのが大河ドラマで。素晴らしいキャストの皆様やスタッフの皆様とご一緒させていただけることがこれから大変楽しみです。

――今回演じられるあさひ役について、まだ撮影前だと思いますが少し教えてください。

今回演じるあさひは、豊臣兄弟の妹で、天真爛漫な性格で貧しい農家暮らしの中でもいつも前向きで笑顔をたやさない人物です。兄たちが出世したおかげで夫ともども裕福な暮らしを送っていたが、ある日突然、秀吉によって離縁させられ徳川家康の元に嫁がされることになります。お母さん、お姉さんにも可愛がられ、自由で素直な明るさを持った真っ直ぐなあさひを鮮やかに演じられるように頑張りたいです！

――昨年はNHK大河ドラマ「光る君へ」のみならず、フジテレビ金曜21時枠の「ビリオン×スクール」などもあり、たくさんの作品があったと思いますが、どのように取り組まれていましたか。

どういう役作りをするかは作品ごとに違うと思うのですが、一生懸命やるというシンプルで根本的なことは変わらないような気がしています。そこで出会う方たち、みなさん良い方たちばかりで、出会いに恵まれているなということをひしひしと感じながら、それに助けていただきながら、自分がやるべきこと、できることをやるという感じでした。

――昨年末には舞台「138億年未満」にも出演されましたが、演じられる野沢真子はどのようなキャラクターでしょうか。

大阪芸術大学に通う4年生で、桜井日奈子さん演じる韮沢カスミがうらやむほどのダンスの才能の持ち主です。大学生らしい青春真っ只中なのですが、お互いがダンスについてや、お互いについて思うところもあり、上手くいくこといかないこともある。大人になっている最中でもあり、その狭間にいる葛藤を感じられる役なのかなと思います。

――ご自身の年齢と近いので、共感するところもありそうですね。

将来への不安や、お仕事に対する想い、そういう悩みや葛藤は共感出来ますが、それで落ち込むのではなく、前に進もう、人生ってそういうものだよねということが体現されている作品でもあるんです。

一方で展開がとても早くシーンの切り替わりも激しいので、稽古の時から楽しい作品になりそうだなと思いました。観ていて飽きないと思います。でも、その個々のシーンにちゃんと見応えがあり、しっかり伝わる、刺さるものがあります。いろいろな感情になれる作品だなと思いました。

――本作は韮澤カスミ役の桜井日奈子さんと同じシーンが多そうですが、この1年でたくさんの先輩方と共演されましたよね。

出演させていただいた作品ごとに素敵な先輩方がいらっしゃいましたね。「ビリオン×スクール」では山田涼介さん、木南晴夏さん、本当にすごい方たちなんです。お芝居はもちろんですが、人間性が素敵で。本当に先生みたいな存在でいてくださいました。「何かあったらいつでも言ってね」と受け入れてくださり、生徒のみんなに対してもそうでした。とても恵まれた環境だったと思います。

「光る君へ」の吉高由里子さんは、一回会ったらみんなが好きになってしまう本当に魅力的な方でした。最初とても緊張してご挨拶させていただいたのですが、「吉高でーす！」と明るく声をかけてくださって、その一瞬で好きになっちゃって（笑）。こんなに素敵な方がいるのかと思いました。吉高さんがいるから、現場の空気が良くなると明確にわかるという。わたしもそんなふうになりたいと思いました。

今回の舞台では、桜井さんは本当に良い方なんです。優しくて、気が付いたら、そんなつもりもなく励まされているような。ここでは緊張しなくていいのかと、気が付いたら元気をいただけていたような感じなんです。ほかのみなさんもそうで、優しく受け止めてくださる。みんなで一緒にやっていこうという雰囲気にすごく助けられています。

――ところで3月に20歳になりましたが、何か想うことはありますか。

ついに大人の仲間入りだなと、ちょっとワクワクしています。いくら成人が18歳に引き下げられたとしても、やっぱり20歳が節目だなと思うので、自分も大人になるなという自覚と言いますか、そこへの責任感、怖さもありますね。新しく成長出来るところは成長をして、変わらずにいたいところは変わらずにいたいと思います。

あとは応援してくださる方の存在をとても実感した一年だったと思います。その方たちへの意識は本当に大きくなりました。なのでSNSなども喜んでいただけるかなと考えながら上げるようになったり、そういう成長は確かにあったと思います。