【インタビュー】松井愛莉&大貫勇輔&沢村玲、「人間として成長していく物語を見届けて」 衝撃のラブストーリー『子宮恋愛』放送




佐々江典子の同名漫画を実写ドラマ化した“切ない大人のラブストーリー”『子宮恋愛』の放送が開始した。自分の気持ちを素直に言い出せず、夫との仲も上手くいかない主人公・苫田まき役の松井愛莉、彼女が心奪われる会社の同僚・山手旭役の大貫勇輔、そしてまきにそっけない態度をとる夫の苫田恭一役の沢村玲(ONE N’ ONLY)が、それぞれ好演。放送を前に、この3人にインタビューした

ーー人気原作の実写ドラマ化ですが、今回の物語の感想はいかがでしたか。

松井:ドロドロの不倫ものを想像しますが、そこには人間の複雑な感情が描かれていました。登場するキャラクターの性格がみんな全然違うのでそこがまず面白いと思ったことと、人が誰と出会いどういう関係性の中で成長していくのか、抱えている傷など、それぞれのバックボーンが細かく描かれているんです。その違いを知ると、また深く登場人物を愛せるようになると思いました。

大貫:不倫はよくないことだけれども、それに出会ったことで開けたものもあることを描いていて、そのきっかけとなる人物として僕が演じる山手旭が存在しています。夫婦仲がよくない苫田家の中に山手が飛び込み、いろいろなことが起こり、恭一には知られざる事実があり、山手にも過去がある。そこを紐解いていくと、僕自身もたくさんの気づきと学びがありましたし、観ている方たちも「その気持ち分かるかも!」というシーンが、全12話の中に散りばめられているのではないかなと思います。

沢村:僕が演じる恭一はモラハラなんです。その中で妻のまきはかなり耐えている。それぞれ抱えている弱さを理解すると、少し物事の見え方が変わるドラマなのかなと思いました。

ーーそれぞれ役柄を演じてみて、またこの作品のテーマに触れてみて、撮影が終わった今、みなさんは何が印象に残りましたか。

松井:とても悩み抜いた末にチャレンジした作品だったので、それをやり切れた達成感がまずあることと、みなさんのお芝居をちゃんと受けとることができた達成感があります。サイコパスな夫の恐怖や山手の愛をしっかり感じながら撮影を出来たので、それが個人的にはとてもよかったなと思います。

大貫:僕は山手という男にちゃんとなれたことがうれしかったです。撮影中、役が抜けなくて、まきに会いたくて仕方がなくて。撮休の時もまきのことをずっと考えていて、「あ、山手のままだ!」って(笑)。この仕事をしていて、なかなかそういう思いになることってないんですよ。僕は家族がいますが、役として恋をしている状況は初めての体験だったので、役者としてうれしかった。ただ、抜けるまでが大変でした!

沢村:僕は、恭一に対してだけ言うと、役をなんとか演じきれたという感じが強いです。いろいろな方からアドバイスをいただいて本当にいい役が出来たという想いが強くて、それがよかったです。いろいろな方から学ばせていただく出会いがあり、役者をやっていてよかったなと思います。実際に生でお芝居をしているとそこで生まれる感情もその時にしか味わえないものなので、素敵な現場だったなと思っています。

松井:山手さんからは愛を受けて反応できましたし、恭一からは強いプレッシャーを受け、まきが何も言えなくなるという感じをとても素直に出せたと思うので、とても学びが多い作品になりました。

ーーこれからドラマをご覧になるみなさんに一言お願いいたします。

松井:わたしが演じたまきは大貫さん演じる山手に出会って変わっていきますが、人の考えていることやバックボーンなども含め、彼女以外のみんなもトラウマなどを乗り越えて成長していく話になっていると思いました。なので、人間ドラマとしてこの作品を強く推していきたいです。

大貫:今回の4人の大人たちは、不倫という間違いを選択していきます。その選択は世の中の方の多くの方はしないのですが、でももしかしたら、頭の中でよぎっている。よぎったり妄想したりすることが、みなさんにもあるのかも知れない。なので、他人ごとではなく、十分にあり得る話なんです。だからこのドラマを自分のこととして観れた時、一緒にドキドキしたり、一緒に反省したり、一緒に成長したり出来る話になっていると思うので、もしも共感して観てもらうことができたら、楽しんでもらえるのではないかなと思っています。

沢村:それぞれ人には普段見せない弱さがあり、そういうところをちゃんと表現している作品だと思います。その弱さがあって、行きついた場所からどうなっていくか、一人一人の変わっていく姿に注目して観ていただきたいなと思います。

『子宮恋愛』(C) 佐々江典子/ぶんか社/「子宮恋愛」製作委員会

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ナビダ 錦小路
ディズニー、尾崎紀世彦、映画、海外旅行、大滝詠一、シベリア超特急、刑事コロンボ、三谷幸喜、007、ダウンタウン、筒美京平、タモリ、井上順、歌謡曲などが人並みに好きっ!