【来日レポート】ザック・スナイダー監督、「クリエイターとしての土台は『スター・ウォーズ』、黒澤明監督の作品」Netflix『REBEL MOON』日本&アジア合同記者会見開催




動画配信サービスNetflixによる2部構成の超大作『REBEL MOON – パート1:炎の子』(12/22(金)配信)、『REBEL MOON – パート2: 傷跡を刻む者』(24/4/19(金)配信)の日本&アジア合同記者会見が開催され、監督・脚本・製作・原案を務めたザック・スナイダーらが出席した。

本作はスナイダー監督が20年以上構想。黒澤明監督の名作『七人の侍』からインスパイアを受け創造したという、壮大な銀河を舞台に贈るSFスペクタクル巨編だ。すべてを支配する銀河の帝国“マザーワールド”と、巨悪にリベンジを誓った主人公コラの元へ集うアウトロー集団〈チーム・レベルズ〉の戦いを、圧倒的なアクションの数々とともに描く。

このほど本作のワールドツアーの一環としてスナイダー監督、主演のソフィア・ブテラ、ぺ・ドゥナ、エド・スクラインら豪華ゲストが来日。世界配信まで2週間を切った12月11日(月)、日本を筆頭に、都内に集まった韓国、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、台湾などのアジア各国のマスコミに向け、本作の魅力や作品に賭ける想いを語った。

スナイダー監督は本作で影響を受けた作品について聞かれると、「いろいろな作品の影響を受けていて具体的な作品名は言えませんが、剣術だったりアクションだったり、日本の文化も本作に散りばめています。黒澤明監督の『七人の侍』、『蜘蛛巣城』にも影響を受けました」と説明した。

構想期間は20年以上にも及び、作品が完成するまでの道のりを聞かれたスナイダー監督は、「アイデアの発端は1977年まで遡ります。11歳の時に『スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望』観ました。僕はその時、自分のでもこのような作品を作ることができるかもしれないと思った。わたしのクリエイターとしての土台を作ったのは、この『スター・ウォーズ』に始まり、黒澤明監督の作品でした」と心境を語った。

監督と共に作品を創り上げたプロデューサーのデボラ・スナイダーは、「この作品はオリジナルなので他にはない作品です。完成形はザックの頭の中にしかないので、とてもチャレンジングでした」と仕事を振り返り、「ザックはいろいろな作品を参考にしていて、ディティールなどリアリティさを持たせることを大事にしていました」と、スナイダー監督と顔を合わせながら語り、二人三脚の夫婦の絆をも垣間見せていた。

俳優としてはもちろん、ダンサーとしても活躍する主人公コラを演じるソフィア・ブテラは、「ダンサーは身体を使いますし、周りを見て踊りを覚えることも多いので、その経験が今回のアクションシーンに役立ちました」と撮影を述懐。「だた、わたしは銃を持つことが初めてでした。コラは戦士なので、銃の扱いを間違わないように立ち振る舞いをザックに教えてもらいました」と語るように、過酷なアクションシーンの撮影に向けて入念な準備を行ったことを明かしていた。

作品をいち早く鑑賞したという〈レベルズ〉の二刀流使いネメシスを演じるぺ・ドゥナは、「スタジオで撮影をした時とはまったく違う光景を見ることができて、予告編を見ただけでも自分の格闘シーンに驚きました。スナイダー監督の工夫のおかげです」と率直な作品の感想を語った。

冷酷非道な執行官ノーブル提督を演じるエド・スクラインは、「映画製作はリレー競争のよう。我々は100m走を全力疾走してバトンを繋ぎます。本作だと100マイルでしょうか(笑)。サンパウロ、ロサンゼルスのプレミアにも参加して完走した気持ちです。懸命な仕事をして視聴者のみなさんにバトンを渡し、レースの見どころを見ているようです」と話した。

会見の後半には、アクション映画をこよなく愛する人気グループINIの池崎理人がプレゼントを持ってステージに登場。「今回このような素晴らしい場所に呼んでいただけてうれしいです」と語り、来日記念と本作の大ヒットを願って特製の半纏を来日ゲストにプレゼントした。

最後にスナイダー監督は配信を楽しみに待つ日本のファンに向け、「みなさんに観ていただけることを楽しみにしています。この映画を観たら“この後どうなるの!?”って展開が気になると思いますが大丈夫です。パート2がありますからね!(笑)」とメッセージを贈った。

スナイダー監督がNetflixとタッグを組み、2部構成で贈る『REBEL MOON – パート1:炎の子』は、12月22日(金)配信開始!

Netflix映画『REBEL MOON – パート1:炎の子』
12月22日(金)世界独占配信
https://www.netflix.com/title/81464239