株式会社SmartHRが運営する「働くの実験室(仮)」は、2021年より続く『WORK DESIGN AWARD 2023』の受賞者を、「勤労感謝の日」である11月23日(木・祝)に発表。柔軟で持続的な働き方を4人で考え実践している、芸人の「ぼる塾」が「PERSON」部門のグランプリを受賞した。
『WORK DESIGN AWARD』は、「働き方」や「働きやすさ」について考えるきっかけづくりを目的としたもの。2023年6月22日~2023年8月3日の募集期間中にエントリーされた106件の取り組みの中から、「ACTION」「PRODUCT」「PERSON」の部門賞を審査員が選出。1万人のビジネスパーソンによる投票により、もっとも優れた取り組みを各部門賞から1点ずつグランプリに選定した。
4人組のお笑いグループである、ぼる塾。“無理をしない”をテーマに、長くお笑い芸人として活動できるよう働き方を工夫。時間が変則的なテレビ収録には3名体制、舞台には4名体制、育休明けの酒寄さんはエッセイやコラムでも活動するなど、 時短や変則体制を取り入れている。業界のこれまでのあり方にとらわれずメンバーで支え合いながらカルテットを成長させていく様子が多くの人々の支持を受け、今回の受賞になった。
この受賞について、ぼる塾のあんり、田辺、きりやからコメントVTRが到着。「本当にありがとうございます!芸人ってうちらだけらしいよ」と喜びと驚きのコメント。それぞれの予定や希望を優先させながら仕事に取り組んでいることについて、「酒寄さんのことを昔から知っているけれど、昔は“何でもやりたい”と頑張りすぎてしまうタイプだった。今の方が豊かに生活出来ている」と田辺。
「それぞれの予定とか都合でお休みがもらえるようにしているもんね」ときりやが話すと、「芸人の中でうちらくらいだよ、“はるかの美容デー”というスケジュールブロックがあるのは」と、あんりが笑いを誘う。ぼる塾らしい働き方があるからこそ、田辺さんは「留学したい」と願望をのぞかせ、「3年くらいずっと言っているけど全然行かないね(笑)、でもそれも自由だから。これからも私たちらしい働き方がしたいよね」とあんりも重ねた。
「PERSON」部門では、ぼる塾の他、働く子育て世代の読者の悩みに寄り添い、発信を続ける『VERY』編集長・今尾 朝子氏、教員の長時間労働を見える化し、改善のための研究・啓発に取り組む、名古屋大学教授・内田良氏、組織の役割分担・コンセプトの共有を軸に、コミュニケーション力でチームをまとめる、FC町田ゼルビア監督・黒田 剛氏、“健康的な経営”を長野県から推進・拡大する、平田はる香氏が選出。
日本の映像業界における変革とカルチャーの継承に第一線で取り組んでいる俳優の斎藤工は、撮影場所に託児所を設置する取り組みを行ったり、スタッフ・キャストへの健康的な食事の提供など映画作りの環境の整備に尽力。働き手不足や閉館が相次ぐミニシアターへの支援や、劇場が少なくなった地域での移動映画館の実施など、カルチャーを絶やさず継承するための、あらゆる環境の改善・改革に取り組んだ姿勢が評価された。
「ACTION」部門では、“15分から勤務OK”超フレックス制度導入などひきこもりや不登校をサポートする新たな働き方を提唱する「ワンぽてぃと」、「PRODUCT」部門では、福祉と経済の断絶を埋める就労困難者特化型BPOプラットフォーム「NEXT HERO」を運営するVALT JAPAN株式会社が、それぞれグランプリを受賞。日本の「働きやすさ」を前に進める、働き方をアップデートした取り組みを知ることが出来る、非常に有意義なアワードとなった。