井上尚弥、「突き詰めていくくらいに好きになることが大事」 チャリティイベントで夢を持って未来に向かう子どもたちにエール




ボクシングWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一チャンピオンの井上尚弥が21日(木)、自身がアンバサダーを務める高級腕時計ブランド「HUBLOT(ウブロ)」のチャリティイベントに出席。夢や未来に向かう子どもたちと一緒にチャリティチャレンジや、自身の経験を踏まえたトークを繰り広げた。

スイスの高級腕時計ブランド「ウブロ」は、ウブロアンバサダーであり、ボクシングWBC・WBO世界スーパーバンタム級統一チャンピオンの井上尚弥選手を迎え、未来に向かう子どもたちとチャリティチャレンジに挑戦する「HUBLOT ×井上尚弥チャリティイベント」を開催した。

同イベントは、井上選手が常に夢に挑戦し続けるトップアスリートとしてのメンタル・フィジカル両面を、これから夢を持って未来に向かう子どもたちにシェア、子どもたちの挑戦を応援することを目的に開催。井上は、「今日は子どもたちと一緒に楽しめたらいいなと思います!」、子どもたちも「よろしくお願いします!」と、元気のいいあいさつで始まった。

「スペシャルトーク」のコーナーでは、“挑戦”というキーワードで井上自身の経験を踏まえ、トークを展開。「ボクシングを始めてから、大事にしている言葉です。20歳でチャンピオンになりましたが、それでも“挑戦”するという気持ちを大事に日々トレーニングにも向き合っていきました。自分の中ではチャレンジャー精神を忘れずにということ。これは難しいことで、どうしても初心、追いかけていた時の気持ちが薄れてしまうので、その気持ちを忘れずに大事にしています」とコメントした。

そしてこれから夢を持って未来に向かう子どもたちに伝えたいこととして、「何が一番大事か、ですね」と井上は回答。「自分が取り組んでいるボクシング、そのものを好きになること、それが一番大事です。何が言いたいかと言うと、続けることが大事なんです。そのためには好きで、突き詰めていくくらいに好きになることが大事なんです。小学生・中学生は、いろいろと選ぶ選択肢が多いなかで、ひとつのことをやっていくなんて、これも難しかったかなと思います」と自身の経験を振り返った。

なお、前半の「チャリティチャレンジ」では、実際に子供たちが井上選手にミット打ちなどのレクチャーを受けながらウォーミングアップ。その後、子供たちと一緒に寄付金額を獲得するため、パンチングマシーンでボクシングパフォーマンスに挑戦した。スポーツを通じて子供の未来に貢献する団体への寄付金額の獲得を目指した結果、見事寄付金200万円を獲得した。

また、自身の今後についてもう一つ上の階級も見据えている発言について聞かれると「残りのキャリアも後半に入ってきている所なので、自分が“挑戦”出来る所も何となく見えてきている。やれて後一つ上なのかな?ってのはぼんやり描いているので、そこを言葉に出すことが大事な事だと思うので、ここ最近言葉に出しています」と述べた。

さらに、次戦予定されているマーロン・タパレス戦について「交渉も順調に進んでいるようなので、タパレス戦に向けてトレーニングをしている状態で、スパーリングはまだ1回くらい。ここからパートナーを絞ってつめていきます」と近況も報告した。