【現地レポート】パステル画新作を中心に約120点が一堂に!「ダヤンの不思議な旅 池田あきこ原画展」松屋銀座で開幕




作家・池田あきこ氏による「猫のダヤン」誕生40年を記念して、東京・松屋銀座にて「ダヤンの不思議な旅 池田あきこ原画展」が開催に。本展では新作パステル原画を始め、旧作品22点などを含めた約120点を展示する。「猫のダヤン」40年の系譜と足跡を存分に楽しめる展示会だ。

本展示構成は、「旅」をテーマに5つのゾーンを巡るというもの。会場外には「情景の変わる大時計」があり、メディア向けの内覧会では池田氏本人が、それぞれのテーマや作品を解説。「40周年は自分にはパステルしかないと思い、一生懸命にやってみました」と意気込みを語った。

最初のゾーンは<旅の始まり>で、ダヤンとともにめぐる不思議な旅がスタートする。その入り口では「しゃべる肖像画」がゲストを出迎える。池田氏が創作する<わちふぃーるど>は、猫のダヤンと仲間たちが暮らす不思議な世界で、我々が住むアルス(地球)とは異なる住人たちが住み、妖精や魔女が活躍する魔法の国。ダヤンを中心に個性豊かなキャラクターたちが織りなす物語は、小説や絵本、アニメーションで人気を得た。

<不思議な旅>のゾーンでは、新作原画「海からくる汽車」が。その制作においては、定点カメラを設置。白い紙から作品が生まれるすべてを記録して動画を作成しており、YouTubeでは作品の生まれる工程も楽しめる。

<タシルの街>ゾーンでは、入口に渾身の革作品「ハビーの酒場」を設置。革とは思えない細部までじっくり見たい立体作品だ。平面作品に加え、立体作品も圧巻のボリュームとなっている。池田氏いわく、「今回革をいくつか作って大変面白かったので、今度は革だけで展覧会をやってもいいなって思うくらいでした」と感想を語っていた。

また、等身大の「タシルマーケット」、ダヤンや仲間たちが踊る「ダヤンダンスムービー」など、パステル画というアナログな手法に加えデジタルを組み合わせた展示も楽しめる。

<わちふぃーるどの森とアルスの森>ゾーンでは、わちふぃーるどの森を描いた新作とともに池田氏が長年取り組み続けている「ボルネオの森保全活動」のための作品を展示。「ダヤンの森IV」の獲得へ向けた活動も紹介している。会期中に行われる池田氏自身によるライブアートパフォーマンス(7月1日)では、「ボルネオの森」をテーマに描いて完成した作品を、入札方式により最高額を入れた方に落札され、全額が「ボルネオの森保全活動」への寄附金として充てられる予定だという。

最後の<世界を旅する子猫たち>ゾーンでは、美しい世界の情景とともに、人気のBABYダヤンを描いた作品を展示。池田氏ならではのふわふわの毛並みと子猫の表情が、観る人々に癒しを与えている。また、7月7日のダヤンの誕生日(日本記念日協会認定)に合わせ、BABYダヤン誕生のきっかけとなるストーリー「ダヤンの誕生日」も展示される。

物販コーナーでは、新作版画加え、約100アイテムの展覧会限定商品をご用意する。ほかに類を見ない商品展開でショッピングも堪能できそうだ。

≪展覧会概要≫
■タイトル:猫のダヤン40周年 ダヤンの不思議な旅 池田あきこ原画展
■会期:2023年6月28日(水)~7月10日(月)
■会場:松屋銀座8階イベントスクエア(東京都中央区銀座3-6-1)
■開場時間:午前10時~午後8時
7月2日(日)・9日(日)は午後7時30分、最終日は午後5時閉場。入場は閉場の30分前まで
※混雑の際は、お待ちいただく場合や整理券を配布する場合がございます。
■アクセス:https://www.matsuya.com/ginza/access/
■入場料:一般1,200円(1,000円)、高校生1,000円(800円)、小中学生600円(400円)※( )内は前売料金
■巡回展:東京を皮切りに全国巡回予定。
最新・詳細情報はこちら:https://www.nekono-dayan.com/

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