【インタビュー】杉枝真結、「10回練習するよりも1回の本番」 初主演映画で俳優としての成長を実感




元E-girlsメンバーの杉枝真結が上田堪大とダブル主演を務めた“危険度MAX”な裏社会取材を描いた映画『コネクション』が、池袋シネマ・ロサほかにて全国順次公開中だ。「本格的な演技の経験というのは今回が初でした」と語る杉枝は、裏社会を取材する26歳の女性ルポライター・浅間綾乃役を体当たりで好演。映画初主演の感想などを聞いた。

―26歳の女性ルポライター・浅間綾乃役は、どう役作りをしたのですか?

主に人間観察をしました。たとえばカフェに姉妹の方がいたとしたら、どういう関係性でお話しているのかなとか、ちょっと気にしてみたり(笑)。そういうことはいつもしているかも知れません。

―初主演でしたが、感想はいかがですか?

撮影現場では映像チェックなどをしていなかったので、改めて映像を観てみると、姿勢や目線、仕草など、いろいろ気になるところが出てきちゃいました(笑)。でも、そのおかげで彼女の感情がとても見えてくることがわかったので、自分の気持ちとして感情を込めてお芝居をするということが大切だということを、改めて学んだ部分でもあります。

反対に感情を込めすぎてしまうと、動作がひとつ大きくなってしまうんですよね。映像に乗ってみると、もしかしたら引き算をしたほうが、観ている方にはより細かく伝わったかも知れない、など、そういう細かい部分を俳優として極められるようになったらいいなと思いました。それは今回、課題として感じたところではありますね。

感情を込めようと思っている段階では、まだその役になり切れていないのかな、と思いました。10回練習するよりも1回本番を経験したほうが、刺激や感じることが多いと思うので、この映画は数日の撮影でしたが、勉強になることがたくさんありました。

ただ、最近はマネージャーさんに「そこまでいろいろ考えなくても大丈夫!」「真面目にやりすぎだから!」と言われることが多いです(笑)。どうしてなのかわからないのですが、プライベートで友だちにも言われます。でも、性格なので変わることはないとは思いますけど。

―たとえばどういうことですか???

性格の根が真面目みたいで、今回の映画『コネクション』に出演が決まって撮影に入るまでの期間までかなり短かった上に、さまざまなジャンルのお仕事がつまっていたんです。バラエティ番組で司会や関西での撮影、別の映画の現場で北のほうに行くなど、全国いろいろなところに行っていたんです。でも、本読みまでに絶対全部セリフを頭に入れようと。

―なるほど。かなりしっかり準備したいタイプなんですね。

そうですね。1日16ページずつくらい覚えて毎日準備していました。

―16ページ!

覚えられるんですよ意外と(笑)! 母がとても記憶力がいいので、母譲りで記憶力だけはいいんですよね(笑)。もともとアーティストとして歌っていたので歌詞を読むことが好きだったり、小説を読むことも好き。どちらかというと漫画のように絵があるものよりも、小説などの文字だけの物語のほうが自分で想像ができる、想像力が広がりますよね。

―最後になりますが、映画を待っているファンへ一言お願いします!

今回、本格的にお芝居をさせていただくことが初めてのことで、いいも悪いも全部つまっている作品になっていると思います。演じた綾乃が体験する出来事は、日常とかけ離れた、それこそ映画の中の世界だと思うかも知れませんが、1時間の映画の中で6つの物語がテンポよく進行していきます。楽しく観ていただける作品だと思うので、たくさんの方に観てほしいです!

 


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