EXILE NAOTOが主演した映画『DANCING MARYダンシング・マリー』が現在、全国順次公開中だ。本作は国内外で高い評価を得るSABU監督の最新作で、EXILE NAOTO扮する市役所職員・藤本研二が、ある男女の恋を成就させるために奮闘するヒューマン・コメディで、EXILE NAOTO自身ファンだったというSABU監督の世界観が炸裂している注目作だ。EXILE NAOTOに本作のこと、SABU監督のことなどを聞いた。
―今回の主演作『DANCING MARY ダンシング・マリー』がいよいよ公開になりますが、ファンのみなさんには何と言って報告したいですか?
「お待たせしました!」に尽きます。みなさんに「いつ公開ですか?」とよく聞かれていたので、ようやく報告できてうれしいですね。それこそ長い旅がようやく終わろうとしている。作品がリリースされた時が始まりでもあるのですが、言ってみれば最後のショーが始まる感じがしています。
―公式サイトには<ヒューマン・コメディ>と書いてあるものの、SABU監督らしくジャンルレスな印象を受けました。
僕もSABU監督らしさ全開の作品だなと思いました。もともとSABU監督のファンだったので、作品もよく観ていました。SABU監督のファンからすると、脚本を読んだ時にその良さがすぐ感じられましたね。特に今回、どういう映像に最終的になるのかも楽しみでした。
―本当に不思議な映画でした。展開は速いのですが、時間の流れはゆったりしているようで、時に置いて行かれそうな感覚にもなったり。
そうなんですよね。それってSABU監督の映画を観ていていつも思うことでもあり、時間がゆったり流れているように見えるけれど、いろいろなことが次々と起こって、あっという間に映画が終わるみたいな(笑)。不思議な空気感ですよね。出来事やモノ、人物を撮っている、その切り取り方も大好きなのですが、作品世界をすごく感じられる作品です。
―ちなみにSABU監督の映画は、どの作品が好きなのですか?
最初は『ポストマン・ブルース』(97)から観て、後は『MONDAY』(00)も好きですね。両方とも堤真一さんが出られている作品なのですが、後は『弾丸ランナー』(96)とか。あのような作風の映画は、SABU監督以外、撮れないのではないかなと思います。当時は自分が俳優になるとは思っていなかったので、あのSABU監督とご一緒できる日が来るとは思ってもいなかったです。そしてそれが自分にとって初めての主演作品なので、縁があるな、すごいことだなって思っています。
―今回で言うと冒頭、主人公の朝の出勤シーンからして、NAOTOさんがSABU監督作品の中に入っている! と思いました。
そうですよね。途中、ガッツリ走って逃げるシーンもあるのですが、その撮影の時、SABU監督に「SABU作品ぽいでしょ?」と(笑)。
―それは面白いですね(笑)。監督に自覚があるという。
なので撮影中、めちゃくちゃ走りました。その時、ああ、SABU監督の作品に出てるなあと思いましたね!
―最後になりますが、映画を待っている方々へメッセージをお願いします!
この<純愛サイキック・エンターテイメント!>や、<生死を超えた「愛」のパラレル・ホラー!>とか、とてもいいワードだと思うんですよね。要は、ちょっと「どいうこと?」「何を見せてくれるの?」みたいな感じで、それくらいいろいろな要素がつまっていて、ひたすら展開がめまぐるしくて、僕はそれにひたすら巻き込まれてく主人公なんです(笑)。映画を観てくれるみんなの感情が追いつくか心配になるくらい、展開が速いです。しかもホラーなのかラブなのか、コメディーなのか純愛なのか、ひとつひとつ丁寧にSABU監督が描いてくれるので、観る人によっては泣けたり、めちゃくちゃ笑えたり、隣で笑っている人がいるけれど、こっちでは泣けたよねとか、そういう映画になっていると思うので、ぜひ映画館で楽しんでいただければと思います。
(C) 2021 映画「DANCING MARY」製作委員会
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