ハリウッド俳優のレオナルド・ディカプリオとクエンティン・タランティーノ監督が26日、都内で行われた映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』来日記者会見に登場した。さらに、プロデューサーのシャノン・マッキントッシュも来場、制作にあたっての舞台裏や本作への思いを明かした。
舞台は1960年代後半、人気のピークを過ぎたテレビ俳優リック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、スタントマンで親友のクリフ・ブース(ブラッド・ピット)のコンビの目を通して描かれる当時のハリウッドの光と闇。
冒頭の挨拶で11度目の来日となるディカプリオは、「日本に戻ってこられて本当にうれしく思います。初来日は『ギルバート・グレイプ』(93年)だったと思いますが、いつも温かい歓迎ぶりに感謝しております。」と笑顔を見せた。
ディカプリオとブラピが初共演としても話題を呼んでいるが、今回のキャスティングにタランティーノ監督は、「選んだというよりも、彼らが僕を選んでくれた。色んな脚本のオファーがある中で、自分を選んでくれたということはラッキーだったよ!個人的にも、レオとブラッドの二人を起用できたことは、世紀のクーデターだと感じている。」と満足げに話した。
映画の内容にちなみ、身の回りで起きた奇跡的な体験を聞かれると、タランティーノ監督は「96年にはビデオストアで働いていた自分が、この業界でキャリアを持てていることが奇跡かな!自分が幸運だということを忘れないようにしている。」と回答。ディカプリオも、「僕も監督と全く同じ意見だよ。世界中の人が夢を持ってハリウッドにやってくる中で、99%の人がここでの仕事がないと思う。そんな中で、仕事がある俳優であること、自分に決定権があるということ、それは本当に奇跡だと思って感謝してます。」としみじみ語った。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、8月30日(金)より全国公開。