SCOグループ「オーラルケアプロジェクト」新規参画5クラブ合同記者発表会が17日に都内にて開催された。
「テクノロジーで105年活きる、を創造する」をビジョンに、歯科医療プロセスの革新に取り組むSCOグループが、スポーツを通じた歯科検診やメインテナンスの受診促進を目的に2024年に始動させた同プロジェクトは、地域に根付いたJリーグクラブとの連携を通じて子供から高齢者まで幅広い世代に対し、口腔衛生の重要性を伝えている。この度、鹿島アントラーズ、セレッソ大阪、モンテディオ山形、アビスパ福岡に次ぎ、ヴィッセル神戸、湘南ベルマーレ、名古屋グランパス、北海道コンサドーレ札幌、FC町田ゼルビアの5クラブが新規参画した。
SCOグループ 取締役社長 兼 代表執行役員COO 藤本公浩氏は「人生100年時代ですが、自分の手足で生きることができる健康寿命は日本では74歳ぐらいです。一方、生涯寿命は84歳。つまり、体などが不自由になって人の手を借りて生きていく期間が10年以上あるということです。私たちは、この健康寿命をいかに100年まで持っていけるか、テクノロジーで105年まで持っていけるかを考え、医療の運用システムを元に医療関係者の方々にプロダクトを届けています」と説明。そして、「日本の総人口の約半分がかかり、癌や動脈硬化、糖尿病などにつながる口腔内の病気である歯周病を克服すること」が健康寿命にとって重要だと訴えた。
続けて、同プロジェクトでは「トップチームの選手がアンバサダーとなり、歯科予防の大切さやメインテナンスの大切さ啓発する活動」「各クラブチームのチームカラーや各クラブチームと考えたロゴを元にしたフラッグシップのようなクリニックの立ち上げ」「減少する医療従事者を増やしていくための歯科の仕事のPR」などを行っていることを紹介し、「このプロジェクトを通じて、私たちは歯科医療が全ての人々にとって欠かせない存在になっていくことを約束し、今日という日を忘れずに精進していきたいと思います」と結んだ。
楽天ヴィッセル神戸株式会社 代表取締役社長 千布勇気氏は「スポーツを通じて地域の方々への貢献や地域活性化を体験しておりますが、今回、口腔ケア、予防歯科で新たに一緒に取り組めるということで大変嬉しく思っています。何より地域の方々の健康増進や健康寿命の延長に寄与でき、ますますサッカークラブとして地域の方々を元気づけられるので嬉しく思っています」と参画を喜んだ。
株式会社湘南ベルマーレ 代表取締役社長 坂本紘司氏は「ベルマーレはJリーグで一番早く総合型スポーツクラブとして30年、様々な競技を通じて地域の皆様に楽しみながら体を動かして健康になってもらう活動を行って来ました。歯の健康や口腔内ケアに関しては全く無知でしたが、今回、新しい切り口で地域の皆様の新たな健康づくりに貢献できることを嬉しく思います。これまでの地域活動の経験や知見、SCOグループさんの医療の知識、知見、テクノロジーなどを生かし、いい取り組みになるよう尽力します」と力を込めた。
株式会社名古屋グランパスエイト 代表取締役社長 清水克洋氏は「歯の健康は日常生活で一番身近な医療行為の1つだと思うので、SCOグループ様と一緒にオーラルケア、予防検診、治療などの大切さをグランパスファミリーに届けることに大きな意義を感じています。名古屋グランパスは『町一番のクラブになりたい』をクラブ経営の理念の1つに掲げているので、歯科医の皆様と選手を通じて情報発信をさせていただくと共に、オフィシャルクリニックのような形で地域の皆さんと連携させていただくことを楽しみにしています」と期待を寄せた。
株式会社コンサドーレ 代表取締役社長 石水創氏は「『赤黒の輪で、北海道の夢をつなぐ』というコンサドーレのパーパスの元、SCOグループさんとオーラルケアの取り組みにご一緒できることを嬉しく思っております。コンサドーレのサポーターにはクラブのユニフォームを着て診療をする歯医者もいます。サポーターや地域の子供たちにとって、サッカーやオーラルケアを通して健康寿命が伸びるというのは、Jリーグの理念やコンサドーレのパーパスにも繋がると考えています」と見解を示した。
株式会社セルビア 代表取締役COO上田武蔵氏は「今年で設立36年目になりますが、昨年初めてJ1に上がりました。歴史が浅いクラブですが、歴史あるクラブの皆様と参画できることは嬉しいです。藤本様のプレゼンテーションを拝見し、歯科予防の重要性に改めて気づかされました。選手はもちろん、日頃から応援してくださっているステークホルダーの皆様にプロジェクトの重要性、意義を伝えていくことが恩返しになると感じています。ホームタウンである町田で健康促進活動は行っていますが、医療という専門領域は手がつけられない状況でした。これを機に素晴らしい取り組みにしていけるよう頑張りたいです」と意気込んだ。
