【インタビュー】村重杏奈、初主演映画『悪鬼のウイルス』を経て「お芝居がいかに大変なことか思い知らされました」




元HKT48メンバーで現在はバラエティを中心にモデルとしても活躍中の村重杏奈が、大人気ホラー小説を映画化した『悪鬼のウイルス』で映画初主演を務めた。惨劇に見舞われる主人公の日名子を体当たりで演じた彼女に、作品のこと、演じられたヒロイン役のことなどをインタビューした。

ーー記念すべき主演作『悪鬼のウイルス』ですが、出演が決まった時いかがでしたか。

最初は不安しかなかったです。台本をいただいて数日後に顔合わせがあったのですが、その数日間は途方に暮れそうになりながらも出来ないなりに台本だけは完ぺきに覚えていこうと思い、録音したりして覚えました。

ーーホラーサスペンス原作の映画化ですが、作品の印象はいかがでしたか。

ホラー映画ですが、鬼ということで心霊的な要素が強いと思いました。小さい頃に観て怖かったホラー映画というよりも、ホラー苦手な初心者の方たちでも楽しめるような気がするホラー映画だと思いました。ホラー映画ですが、人間関係の複雑な部分があったり、そこも面白いんです。怖いですが、もっとラフな気持ちで楽しめる映画かなと思います。

ーー登場人物たちは都市伝説の動画撮影に向かい、恐怖体験をする展開ですが、撮影現場で実際に怖い体験などはしましたか。

わたしは映画に出ることも主演も初めてで、初めてのことばっかりだったので、そういうところにまで気が回っていなかったです。何も気にしていられなかったので何かいたのか出たのか分からなかったのですが、深夜の撮影が多かったですし、本当に怖かったです。森の中、コンクリートの中、殺風景の中での撮影が多かったので。

ーー日名子というキャラクターを演じた感想はいかがですか。

今までやって来たお仕事と比べても大変だった分、これほどまでに日名子というキャラクターに向き合った経験、誰かと向き合うことは初めてのことだったので、お芝居に対するやりがいを強く感じました。それまではお芝居の楽しみが分からなかったのですが、団体戦で立ち向かった結果、だからみんなお芝居は楽しいって言うんだということがよく分かりました。今振り返ると達成感もあったので、楽しかったなと思います。

ーー“団体戦”とは、具体的にはどのようなことですか。

地方で撮影していたのですが、東京でバラエティ番組を収録するために東京に戻って、またロケ地に帰るということがありました。そんな時、その日の撮影が終わった共演者のみんなが当日の様子をたくさん報告してくれて、ロケ地に向かう途中の車の中で確認したり。みんなで作っていた感じがあって、本当に助かりました。

ーー今回の映画初出演、そして初主演の経験を経て、今年ないし今後の抱負はいかがですか。

今回の撮影で、お芝居がいかに大変なことなのかということを思い知らされました。最初は主演でうれしい、期待してもらっているワクワク感もあったのですが、いざ撮影が始まるとワクワク感が一気になくなって「本当に大丈夫!?」と不安になりました。CGもあるのでどうなるか分からないから想像でお芝居をすることもあり、本当に大変でした。なので次演じたい役などは今思いつかないけれど、今回みたいにお話をいただければ頑張れるので、頑張りたいとは思っています。

あとは「村重と言えば」や「村重流」という生き方を貫きたいです。「村重を心に宿します」と言ってくれるファンの方たちもいるので、そういうファンがたくさん増える一年にしたいです。村重という名前をもっともっと浸透させるために、今のこの仕事のスケジュールをキープしたいです。

(C) 2025 二宮敦人・TOブックス/映画「悪鬼のウイルス」製作委員会

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ナビダ 錦小路
ディズニー、尾崎紀世彦、映画、海外旅行、大滝詠一、シベリア超特急、刑事コロンボ、三谷幸喜、007、ダウンタウン、筒美京平、タモリ、井上順、歌謡曲などが人並みに好きっ!