東京都北区は、まちの魅力をより広く発信するための「シティブランディング戦略ビジョン」を策定し、10月14日、新たなブランディングロゴ「BEYOND_K」を初公開。
区のブランド価値をさらに高めるための具体的な戦略についても発表した。
北区は、赤羽や十条といったエリアを中心に再開発が進み、交通の便がよく人気上昇中の地域。一方で、下町の面影を残す商店街や自然の多さも魅力のひとつ。実業家・渋沢栄一ゆかりの地としても知られる。

区長のやまだ加奈子氏は、「人生のあらゆるステージで北区が住む・働く・遊ぶ・学ぶの最適解として選ばれる状態を目指す」と語り、区民や訪問者を含むファンとともにブランド価値を高める姿勢を示した。新たなブランディングメッセージは「きたい(来たい・期待・北)を超える東京北区」とのこと。
戦略ビジョンを推進するにあたり、北区は3つの「S」を掲げている。
1つ目の「Story(物語)」は、北区の隠れたストーリーを掘り起こし、価値をSNSやローカルラジオなどでわかりやすく発信。
2つ目の「Synergy(連携)」は、企業やアンバサダーとのコラボレーションにより、新たなファンとのかかわりを生み出す。
3つ目の「Sense of community(ファンと共に)」は、交流会などを行い北区ファンのコミュニティ形成と拡大を支援する。
発表会では、新ブランディングロゴ「BEYOND_K」もお披露目された。このロゴは約2,000件におよぶ区民投票によって決定したもの。デザインを手がけたのは後智仁氏で、やまだ区長とのトークセッションも行われた。

後氏は「何か一つ掛け声のようなものを作りたい。『きたいを超える東京北区』っていうメッセージを、プロジェクトネームに置き換えてコミュニケーションしていく。そういったイメージでデザインしました」と語り、続けて「北区って、意外と個性的な場所だなと。都会的な部分もあって、その分結構自然もある。色んな区からの流入も多く、それぞれの人が旗を掲げられるような場所なのかなと思い、このようなデザインになりました」とコメントした。
やまだ氏は「いい意味で北区らしくない、洗練されたデザイン」と評価し、「全部のキャンペーンのロゴの中で、北区が一番かっこいいよねって思われたいですよね」と笑顔を見せた。
また、後氏は「区のメンバーだけが頑張っても、なかなか区全体が変わるのは難しい。あくまでもみんながKを掲げて活動するんだ、この活動のもとに頑張るんだというメッセージを込めたところにはすごくこだわっています」と、こだわりについて明かした。


さらに、SPブランディングサポーターとしてタレント・モデルのせきぐちりさ氏と、北区オリジナルキャラクター・しぶさわくんも登場。
せきぐち氏は「まず王子の飛鳥山公園に行くのにアスカルゴっていうパークレールに乗るんですけど、その時に北区を一望できるくらい素敵な景色を見ることができて感動しました」と話し、「十条の商店街も初めて見させていただいて、これから自分の友達と一緒に食べ歩きもしてみたい」と北区の魅力を語った。
せきぐち氏が手にしていたのは、飛鳥山公園のおみやげ屋で見つけたしぶさわくんのキーホルダー。
「一番キリッとしててかっこいいしぶさわくんを選びました」と笑顔で紹介した。
また、北区公式Instagramも10月14日に開設され、北区の魅力を紹介するリール動画が公開中。
今後はSNSを活用した情報発信を強化し、北区の魅力をともに発信する「ブランディングサポーター」も随時募集している。
気になる方はぜひ応募してみてはいかがだろうか。