トークイベント『資生堂Beauty Talk #いまコラーゲンを語りたい』が。先日26日(金)に「資生堂グローバルセンター」で開催され、資生堂の堀場研究員と宗研究員らが登壇。
スペシャルゲストに美容家の神崎恵を迎えて、2022年9月21日に発売される「エリクシール」の新作がお披露目となった。
さらにイベントでは、堀場研究員により新しく発見されたという“コラーゲン代謝”や、宗研究員による加齢による“角層重層化”のメカニズムについての解説もあり、最新の知見によるハリへのアプローチと浸透技術なども紹介。
資生堂のコラーゲンは生産から代謝へ
実は、皮膚の70%はコラーゲンで構成されており、規則正しく何層にも折り重なった多層構造であるため、それが崩れると肌の弾力(ハリ)が低下するだけでなく、くすんだようになるなど見え方にも影響。する
資生堂は、早くからコラーゲンに着目し“コラーゲンが皮膚の土台である”という考えから、長年、その役割を研究してきた資生堂だが、堀場研究員によると「これまでは、この土台をいかに補うかに注力してきたが、代謝によって古くなったコラーゲンを取り除かなければ細胞の活動は抑制されず、コラーゲンをつくる力が減少することがわかった」と説明。
増やすのではなく除くことに着目したそう。
堀場研究員は「壊れてしまったコラーゲンをしっかりと掃除してから、新しいコラーゲンを取り入れる。これは、瓦礫が積まれた土地に新築の家を建てるより、瓦礫を掃除して整地された土地に家を建てた方が良いのと同じ。そこに住む細胞たちも元気になる」と家造りに例えて、その“掃除”を担う免疫細胞の一種、マクロファージM1とM2のバランスを整えることでコラーゲン代謝を正常に保ち、若々しい肌へのアプローチが望めるのではないかとの見解を示す。
さらに、宗研究員からは「年齢を重ね代謝が悪くなった角層の重層化を促す、肌内因子YUKOPINを制御することで、うるおいが肌の奥深くまで届けられるようになる」と説明があり、今後、これらの研究を続け、コラーゲンによる新しいエイジング化粧品の開発に活かせればとした。
発売当初から値段据え置きの「エリクシール」
イベントの後半には、9月21日に発売される「エリクシール」の新作「エリクシール リフトモイスト ローションSP」と「エリクシール リフトモイスト エマルジョンSP」がお披露目され、エリクシールブランドの越間マネージャーが登壇。
資生堂の「エルクシール」といえば、1983年に発売され現在にいたるまでユーザーに愛され続けている基礎化粧品。
今回は、開発までに3年かかったという厳選された美容成分を新たに配合。
化粧水・乳液ともにお好みで使用感(さっぱり・しっとり・とてもしっとり)を選べる3タイプ6種類が登場。
また、サステナビリティ対応として環境に配慮したリサイクルPET樹脂を使用。
1983年に発売された当時3,000円だった化粧水(150ml)は、なんと現在でも3,000円(170ml)と価格が変わっておらず、越間ブランドマネジャーは「私たちとしては日々のケアで、お客様に肌の“実感値”をしっかりと感じていただきたい。続けやすい価格は重要なポイント」と理由を説明し「みなさんのお守り的な存在になりたい」と伝えた。
一方、「高くないと化粧品はダメなんじゃないか」と生徒さんから質問されることもあるという神崎は、「エリクシールは、このお値段でも十分に手応えがある。疲れた日は、たっぷり浴びるように使用したり、顔の部位や状況によってタイプを使い分けたりもしている」と話し、「大切なのは、心までも潤うかどうか。朝、透明感のあるボトルを見ると心が上がる」と魅力を語った。