ものまねタレントの原口あきまさが、自身の30周年記念ライブ「我夢謝裸(がむしゃら)」を開催。豪華芸能人からの30周年お祝いコメント動画や、生バンドを従えた歌ネタなど特別なライブだ。15年ぶりともなる単独ライブ。開催にいたったきっかけなど、原口本人に話を聞いた。
――今回の単独ライブは15年ぶりとのことですが、開催にいたったきっかけは何だったのでしょうか。
今までは自分のことよりも、ものまねタレントみんなを安定させなきゃと頑張ってきたのですが、それが安定してきたということもあり、その安心感も僕の中に流れたのかもしれません。今年はユニットライブは控えさせてもらって、自分の30周年ライブに力を入れようと思ったんです。
もちろん応援してくださるみなさん、支えてくれている家族、子どもたち、そしてレパートリーの方々というか(笑)、ご本人さんたちへの感謝、恩返しのつもりでライブをやろうという気持ちもあります!
――豪華芸能人からの30周年お祝いコメント動画や、生バンドを従えた歌ネタなどもあるそうですね。
今回はカッコもつけたいので、生バンドに協力してもらいます(笑)。今のものまね界は歌まねブームなので、歌まねも多めにやろうかなって。ただ、僕の歌マネには、そこまでクオリティーを求めないでくださいよ(笑)。おふざけもありますので。もしかしたらちゃんと歌うかもしれないし、そうじゃないかもしれないワクワク感も構成としてはあります。
僕のファンのみなさんは同年代で若いファンはそんなにいないと思うから、たとえばMrs. GREEN APPLEやOfficial髭男dismを、僕が生バンドで普通にやっても気持ち悪いだけなんで(笑)、ほかの若い子らのものまね得意な子がやるほうがよりうまく聞こえるはずなんです。だったら出川さんで歌ったほうが面白く聞こえるはずなんで、そういう発想が勝っちゃう。生バンドなので、ライブのよさでいくらでも遊べると思っています。
――明石家さんまさんのものまねでブレイクして25年になるそうですが、これまでの軌跡を振り返っていかがでしょうか。
ものまねって人のキャラを借りて人の声を真似るので、自分の芸と言っていいのかと、これで本当の芸なのかってぶつかったこともありました。その一方で、ものまねというジャンルは存在する。そんな葛藤のなか、ほかの芸人さんたちと営業に行ってステージに立つと、ものまね芸人は長めの尺でできるんですよ。これは強みだなというか、やっていくうちにものまねの素晴らしさに気づいていきました。このものまねという武器を持ってもしかしたら最強になれるかもしれないというワクワク感もありました。30周年を迎えて、そういうことをいろいろと思わせてもらえました。
――たくさんの後輩のみなさんも出てきて、今やエンターテイメントの一大ジャンルになっていますよね。
JP、たむたむ、ミラクルひかる、ホリ、みんな個々の力ってすげえなって思います。その力を合わせたら、もう、すごいものになるなって実際にユニットライブやらせてもらって思いましたし、笑いを超えてまた感動を与えられるみたいなところも確実にあるんですよ。ものまねなら、その最高峰のエンターテイメントができるなと思って、より好きになりました。前よりもものまねを追求するようになりました。
あと、芸人って売れたら、たとえば映画に出たいとかMCやりたいとか、個々に夢があると思うのですが、それが今できているんです。ものまね芸人のスタートなのに、「開運!なんでも鑑定団」のMCは素のプレーンの原口でやらせていただいている。一方で、武器としてさんまさんのものまねを使わせていただいている。イベントではアイドルとから騒ぎみたいなことをやりたいと一日だけさんまさんになるとか、いろいろな仕事ができているから、かつてものまねに対してちょっとでも「これが芸なのか」と思ってしまった自分が情けないなって思う。考えは変わりました。
――最後になりますが、ファンのみなさんに一言お願いいたします。
これを機に原口あきまさをもっと応援してほしいです! もしかしたら今回のライブを見て、もうファンを辞めようと思う人もいるかもしれないけれど(笑)。それくらい精一杯のギリギリでやります。がむしゃらに頑張りますので、よろしくお願いいたします!
原口あきまさ 30周年記念ライブ
~我夢謝裸~ 東京公演
https://www.bsfuji.tv/akimasa-haraguchi/index.html