映画だけでなく、その世界観で世界中を虜にする人気映画監督ウェス・アンダーソン。その審美眼と世界観を愛し、世界中に散らばる<ウェス的視点>を持った写真を集め、今春話題を巻き起こしたAWA展が、「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 in 渋谷」としてヒカリエホールにて再開幕。前日の24日(金)にはプレス内覧会と開幕イベントが開催された。
AWA展のAWAとは、《Accidentally Wes Anderson》の略称であり、世界の実在する風景から、ウェス・アンダーソン監督の映画に出てきそうな場所を撮影して投稿する人気Instagramコミュニティのこと。
2017年にアメリカのブルックリンで、今回の展覧会のために来日したワリーとアマンダ・コーヴァル夫妻が、旅行計画のバケットリスト(死ぬまでにしたい100のこと)を構想したことから始まり、いまや188万人超のフォロワーを誇っている。
世界各地の秘密の場所を訪れる人々の旅を疑似体験できるよう構成された「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 in 渋谷」では、AWA Instagramコミュニティに投稿された中から、ウェス・アンダーソン監督の映画のワンシーンを切り取ったような世界観を有する写真300点余りを厳選した。
会場では旅に関するキーワードで、各々の興味深いストーリーとともに紹介していく。ポップなパステルカラー、シンメトリー(左右対称)な構図、時には偶然に配置されたAWAの<冒険者>たちの作品世界で、しばらく遠ざかっていた旅の魅力を、体感できること間違いなしだ。
とりわけ渋谷会場では、日本初公開となる新たな展示エリア「南極大陸」の登場や、「ウェス・アンダーソンすぎる風景みつけたコンテスト」の入賞作品の展示など、バージョンアップした展開が満載だ。没入感いっぱいの全11の展示エリアが、AWAの世界の旅へと誘っていく。
24日(金)の来日オープニングイベントには、大の旅好きとしても知られる市川紗椰が出席。すでに同展覧会を鑑賞した感想について、「とても目が喜ぶような素敵な空間が広がっていまして、みなさんと共有できるのがとてもうれしいです」と興奮気味にあいさつした。
また、今回の特別内覧会には、米国よりAWAの生みの親、ワリー&アマンダ・コーヴァル夫妻が来日した。韓国での開催を経て、春の東京・寺田倉庫に続いて日本では2回目の開催が実現したことについてアマンダ氏は、「年度内に2度も開催していただけたことは我々としても驚きで、今回実際に日本で自分の目で見られることをうれしく思っております。 今回新しいセクションが加わることとなりました」と、日本初公開となる新たな展示エリア「南極大陸」のアピールを行なった。
続くワリー氏も、「世界各国、各地域の様々な写真を今回展示していますが、それに加えて今回新たな試みとして、コンテストを開催させていただきました。400点の提出があり、その選定も我々としてはとても楽しかったです」と先述のコンテストの感想などをコメントした。
その後、会場内では、ギャラリートークも実施。いまや世界中が注目するInstagramアカウントへと導いた“ウェスすぎる風景”について、韓国、日本に続いてロンドンでも展覧会開催が決定したAWA作品の魅力や作品にまつわるエピソードなどについてトークを展開していた。
話題の展覧会「ウェス・アンダーソンすぎる風景展 in 渋谷 あなたのまわりは旅のヒントにあふれている」は、2023年11月25日(土) ~ 12月28日(木)の約1か月開催。休館日はなし。
■開催概要
開場時間:11:00-19:00(入場は18:15まで)
毎週土曜日は20:00まで(入場は19:15まで)
会場:ヒカリエホール(渋谷ヒカリエ9F)東京都渋谷区渋谷2-21-1
主催:ドリームスタジオ、Bunkamura、産経新聞社、WOWOW
協力:日本航空