世界遺産・富岡製糸場の国宝「西置繭所」10月3日グランドオープン&記念イベント開催




世界遺産・富岡製糸場(群馬県富岡市)の国宝「西置繭所」が、足掛け6年にわたる保存整備工事を終え、10月3日(土)にグランドオープンする。また、記念イベントを同3日(土)と翌日4日(日)に開催すると発表した。

富岡製糸場全体の保存整備計画が進む中、最初の本格的保存整備事業として着手した国宝「西置繭所」の工事が令和2年5月に完了。文化財として保存する一方で、積極的な活用との両立を目指し、ギャラリー(資料展示室)と多目的ホールがハウスインハウスの手法を用いて整備された。

ギャラリーでは、富岡製糸場で保存されてきた歴史的資料の実物を常設展示。富岡製糸場の創設、富岡製糸場で働き暮らした女性たちの生活、そして生糸づくりの作業(製糸工程)について、ビジュアルに分かりやすく展示解説する。
見どころの一つは、115年間の女性従業員の作業着の変遷をミニチュアサイズで伝える展示。また、多目的ホールは、ガラス越しに国宝建物を体感しながらイベントが楽しめる。

さらに、スマートフォンアプリを活用した音声ガイドを整備し、声優・武内駿輔と浪曲師・玉川太福の2種類のガイドを用意する。

そして、10月3日(土)と4日(日)にはグランドオープン記念イベントが開催され、浪曲ガイドの実演や富岡製糸場をテーマにした演劇の公演、オルガンコンサートなどが予定されている。

2014年6月に世界遺産に登録された富岡製糸場。絹産業の発展に貢献し、重厚な歴史と世界的にも保存状態が良いとされる貴重な建造物。是非体感しに足を運んでみてはいかがだろうか。


【グランドオープン記念イベント】
①浪曲ガイドの実演
西置繭所を案内する音声ガイドの一つ、浪曲ガイドを創作し収録した浪曲師の玉川太福が、実際に西置繭所で浪曲を披露。(曲師:伊丹明)
日時:令和2年10月3日(土)①13時~、②15時~(予定)

②富岡製糸場をテーマにした演劇の公演昭和30年代頃の富岡製糸場を舞台にした演劇を公演。
脚本・演出は菅野臣太朗、出演キャストは5名位の予定。
日時:令和2年10月4日(日)①11時~、②14時~、③16時~(予定)

③橘ゆりオルガンコンサート富岡製糸場設立当時の時代をテーマにしたプログラム内容。
日時:令和2年10月11日(日)14時30分~16時(予定)
※記念イベントの応募方法の詳細は、9月以降、富岡製糸場HP等で発表予定。

【富岡製糸場 概要】
■名称:富岡製糸場
■住所:群馬県富岡市富岡1-1富岡製糸場
■開場時間:午前9時~午後5時(入場受付は午後4時30分まで)
■見学に関する問合せ:0274-67-0075(総合案内所)

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吉原 ユカ
趣味は洋楽聞きあさりと美術館巡り。登山したり絵を描いたり静と動をあわせ持つライター。