【インタビュー】金村美玖、ドキュメンタリー映画第2弾は「びっくりする部分もあるかも知れない。そういう側面も含めて日向坂46を好きになっていただければうれしい」




アイドルグループ・日向坂46のドキュメンタリー映画第2弾、『希望と絶望 その涙を誰も知らない』が現在、全国順次公開中だ。東京ドームでの初ライブ発表と、その直後のコロナ禍による延期を乗り越え、念願の開催に至るまでの2年間を徹底取材した内容は、グループとメンバー22人が辿った知られざる道のりで、その葛藤や苦悩は多くの観客を魅了している。

公開から数週間を経て、東京・キネカ大森では前作『3年目のデビュー』の凱旋上映、大阪・なんばパークスシネマでは本作『希望と絶望』『3年目のデビュー』のライブ音響上映が決定するなど、さらなる広がりを見せている。その本作について日向坂46の金村美玖に話を聞いた。

―いよいよ日向坂46のドキュメンタリー映画第2弾『希望と絶望 その涙を誰も知らない』が公開となりますが、心境としてはいかがでしょうか?

前作の『3年目のデビュー』が2年前の公開だったと思いますが、いよいよ2作目ということで、たぶんみなさんも待ち望んでくださっていたかなと思います。ただ、今回の内容としては主に2020年くらいから今年の東京ドームにかけての期間なので、山あり谷ありではあります。

コロナ禍でのわたしたちの考えや姿が壮絶に描かれていると思うので、みなさん、びっくりされる部分もあるかも知れないのですが、そういう側面も含めて日向坂46を好きになっていただければうれしいです!

―この期間は、どういう気持ちで過ごされていましたか?

最初の頃、2年前は東京ドーム公演が決まり「やったー!」と思った矢先に有観客ライブができなくなり、家で自粛期間になりました。本当に何もできない期間がしばらく続いたので不安な部分がありましたし、何も見えなかったのでどんどんファンのみなさんも離れているような気がしました。最初は画面で話をしていても奥に人がどれだけいるのか実感がわかなくて、「今、日向坂46として本当に活動しているのかな?」みたいに不安な感じになるところが多々ありました。

でも、その中で各自ができることをみんなで探して、配信ライブにもだんだん慣れてきて、ちょっとずつ希望を見出しているところで、今度はいろいろな問題が出て来ました。この2年間は、その繰り返しでした。怒涛の日々を過ごしていたので、「もう2年経ったのか……」みたいな感じではありますね。今回より鮮明に記録していただいたので、わたしたちが忘れていることもあり、ちょっと怖いですね(笑)。

―映画の公式サイトの紹介文にもありますが、この2年間はメンバー同士の価値観のズレや、納得のいかないパフォーマンスになってしまったり、“絶望”の部分も少なくなかったわけですよね。

個々でお仕事が別々だったり、リハーサルも別々だったりしたので、個々で別々にいると考えることがまた違って来たりして、それでそういう時期もあったよという意味だと思うんです。この映画にも映像で出ていると思うので、それを観てネガティブな気持ちになるというよりは、それを乗り越えられるくらい強くならなくちゃいけないと思っています。ただ仲良くならなくちゃいけないというのではなく、ちゃんと意見を言ってぶつかってこその仲間だと思っているので、いろいろと大変なことがたくさんあって、奥まできずなが深まったなと思います。

―ちなみに個人的に2年間で一番しんどかったことは何ですか?

わたしはセンターをやらせていただいたことがあったので、どうしたらいいのかと思うことはありました。センターをやりたくて目指していたのですが、いざなってみると感じることが多かったんです。周りからの厳しい視線や言葉などがいっぱいあったので。それでも、みなさんの支えのおかげで楽しく乗り切ることができました。

―上記を経て、初公表から2年3か月後に東京ドームに行かれたわけですが、その時の瞬間はいかがでしたか?

「やっとこの場所に立てた!」という想いが大きかったです。いつも何かしら壁が前にあり、本当に今回はできるのかどうかの瀬戸際で、延期になる度に不安になりました。満員の東京ドームがわたしたちの夢だったので、客席の人数を間引いた状態ではなく、みんなが全員揃った状態が夢でした。

東京ドームもコロナ禍以降、満員になった状態が、日向坂46が初めてらしく、これほどドームに人が集まったのは何年ぶりだったそうです。それの幕明けみたいな意味でも日向坂46のライブが出来たことは、本当に名誉なことだなと思っています。残念ながら出られないメンバーもいたのですが、この段階で出来てひとまずはよかったなと思っています。

―最後になりますが、メッセージをよろしくお願いします。

この映画にはみなさんが知らないわたしたちもたくさん映っていると思いますが、ぜひチェックしていただければと思います!

(C) 2022映画『希望と絶望』製作委員会
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